面白い
昔、七福神(しちふくじん)さんの一人の福禄寿(ふくろくじゅ)さんが、一間四角の小まか家を建(た)てて、昼寝(ひるね)をしとったが、頭が長かけん、頭半分が家から外さん出とった。
むがしあったけど。 ある家に姑(しゅうとめ)と嫁がいて、大変仲が悪くて、どうしたら姑に勝てるか、嫁に勝てるか、て、考えでいたけど。
むがし、あるところに爺(じ)っちゃと婆(ばんば)ど居てあったさんべんた。二人暮(く)らしていた訳(わけ)だ。 家も貧乏(びんぼう)なって、天井(てんじょう)から雨もむるし、馬こもいてあったぁじ、売ってしまっで、今は居(え)ね訳だ。
むかし、むかし。あるところにお姑(しゅうとめ)さんと嫁(よめ)とお手伝いがいたと。 ある年のお正月に、お姑さんが…
むかし、あるところにお店があって、ちとおつむの足らんでっちどんがおったと。 ある日店の主人が、 「お前も少しは物売りをおぼえとかないかん年頃になった。町へ行って、これらの品を売ってきてみい」 というて…
むかし、あるところに爺(じい)さんと婆(ばあ)さんがくらしていた。 ある日のこと、婆さんが家の井戸端(いどばた)で畑から採(と)ってきた野菜を洗っていたら、男の人が垣根(かきね)の向こうから声をかけてきた。
とんと昔があったげな。 昔、あるところにお寺があって、和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう)さんと寺男(てらおとこ)がおった。
とんとむかし。 土佐(とさ)の野根(のね)の別役(べつやく)のおんちゃんが野根山越(のねやまご)えをしよったら、急に大雨が降りだしたそうな。
とんと昔、よく物忘れをする長吉(ちょうきち)という男がおったげな。 ある日のこと、畠(はたけ)へ行こうと思うて、鍬(くわ)をさがしたがどこにもない。クワクワクワクワというて探していたら、東から烏(からす)がクワクワクワと啼(な)いて飛んでいった。
むかし、あるところに大きな寺がありましたと。その寺では、なにかと事(こと)のあるときに、いつでもご馳走(ちそう)が檀家(だんか)から持ってこられて、…
むかしむかしあったげな。ぼた餅さんとな、きな粉餅さんとがな、お手手つないでお伊勢参りすることになったげな。ぼた餅さんも、きな粉餅さんもな、コロンコロ…
わたし、和菓子大好きなんですよねー。もう、このタイトルみた瞬間、「あぁ食べたい!!」って思っちゃって…。
ところで、あなたはぼた餅派?きなこ餅派?このお話、ぼた餅ときなこ餅がでんぐり返って競争をするんですよ。その姿を想像するだけで、おかしくって、かわいくって、愛おしくなってしまいます。道行く人が、それぞれ好きなお餅を応援するのもほほえましいです。
ちなみに、わたしは食いしん坊なので、こう応援するつもりです!「どちらもがんばれ~わたしは両方大好きやで~」
とんとむかし、土佐(とさ)の安田の奥(おく)の中山に、貧乏(びんぼう)な男がおったそうな。 なんぼ働いても暮(く)らしがようならんき、てっきり貧乏神に食いつかれちょると思いよった。
昔、豊後(ぶんご)の国、今の臼杵市野津町大字野津市(うすきしのつまちおおあざのついち)というところに、吉四六(きっちょむ)さんという面白い男がおった。
とんと昔あったっつうわ。 昔、あるところに、家が隣(とな)りあってあったと。一軒(けん)の家は夫婦喧嘩(ふうふげんか)が絶(た)えない家で、もう一軒は夫婦喧嘩の無い家だったと。
むかし、あるところに母と三人の娘(むすめ)とが住んでおったと。 あるとき、隣(となり)からボタ餅(もち)をもろうた。 ちょうどお昼どきだったので娘たちは早く食べたくてならない。めいめい皿を持ってチャブ台に集まった。
むかし、むかしあったげな。 ある旅の商人(あきんど)が大けな荷物を肩(かた)にかついで、丸太の一本橋の上を渡(わた)ろうと思いよったら、向こうからもひとりのお侍(さむらい)が渡りょったげな。
とんとむかし、たいそう男の子が好きな夫婦がおったそうな。暇(ひま)さえあったら生まれてくる子供の名前を考えておったと。 さて一人目の子供、これが男だったので、あんまり嬉(うれ)しゅうて、つい、“うれしい”という名前をつけた。 そうして二、三年たって、また男の子が生まれた。 さっそく親戚(しんせき)をあつめて、喜(よろこ)べ喜べ、のドンチャン騒(さわ)ぎ。
むかし、あるところに大層縁起かつぎの長者がおったと。 ある年の正月、村の和尚さんが正月膳に招ばれて長者の家に行ったと。 たくさんのご馳走だ。和尚さんはおれも食べこれも食べして大いに満腹したと。
むかし、むかし、あるところに貧乏(びんぼう)なトトとカカがおったと。ある節分(せつぶん)の夜のこと、あちこちの家では、「鬼(おに)は外、福は内」って豆まきが始まったと。
むかし、むかし。あるところにナスビとキュウリがあった。ナスビとキュウリは誘(さそ)いあって、大相撲(おおずもう)を見に行ったと。
むかし、むかし、あるところに蟻(あり)と蜂(はち)があったと。あるとき道端(みちばた)のタンポポの花のてっぺんで蟻と蜂が出逢った。
昔昔のあるとき、和泉の国の岡田浦で鯛とふぐが一緒に漁師の網にかかって死んでしまったと。鯛とふぐは連れだって西の方へ歩いて行った。三途の川も渡って、なおも歩いて行くと・・・
昔々の大昔。あるところに鶴と亀とがあったと。鶴は大層べっぴんさんで、亀はドッシリとしていたと。あるとき、鶴と亀とが出会ったら、鶴は亀をとても頼もしそうに思えたと。
とんとむかしあったと。京都にドウモという素晴らしく腕のいい医者があった。一方、江戸にもコウモという、これまた素晴らしく腕のいい医者があった。二人は、「わしこそ日本一の名医(めいい)だ」と言うて、ゆずらんかった。
昔、大豆(だいず)と大根と牛蒡(ごぼう)と人参(にんじん)とジャガ芋(いも)は友達だったそうな。大豆が出世して豆腐(とうふ)になったと。豆腐になった…
あんたさん、知っとられますか。昔は太陰太陽暦(たいいんたいようれき)っちゅうのを使っておりましてのう、つまり旧暦(きゅうれき)ですかのう。明治五年十…
とんと昔の話じゃが。あるところに隣(とな)り合う国があったそうな。こっちの国には童孟(どうもう)という医者がござらして、日本一という評判(ひょうばん…
むかし、あるところに大きな、それは大きな木があった。大人(おとな)で三(み)かかえもあったと。あるとき、木こりが二人やってきて、この木を伐り倒すのだ…
昔むかし、ある所に爺さんと婆さんがおったそうな。爺さんは毎日山へ木ィ伐(き)りに、婆さんは川へ洗濯(せんたく)に行っていたと。あるとき、爺さんが山で…
むかしあったと。ある日、豆腐屋(とうふや)の主人(しゅじん)が用事で家を留守(るす)にしたと。そこで豆腐と油揚げ(あぶらあげ)とおからが、「親方(お…
日本(にっぽん)は細長い国で、南と北では季節感がすこうしずれているわねぇ。でも、五月の今ごろは農家は、日本のどこもかしこも田や畑の仕事で大忙しの季節…
むかし、ある冬の日のこと、ある村に一人の旅のお坊さんが托鉢(たくはつ)に来たそうな。身(み)にまとっている衣(ころも)は、色が褪(さ)め、裾(すそ)…
むかし、むかし、大むかし。お日さまとお月さまと雷さまが、三人そろって旅に出かけた。ところが、雷さまは生まれつき気があらいもんだから、行くところ行くと…
むかし、馬子(まご)が馬に味噌樽(みそだる)をつけて運んでいたと。途中に川があったので馬に水を呑ませ、ついでに川原でひとやすみした。お天道さんは真上…
むかし、むかし、ある畑で秋祭りがあった。昼にはネズミの相撲大会(すもうたいかい)、夜にはネズミの夜店(よみせ)がずらーっと並んで、大賑(おおにぎ)わ…
むかし、ひとりの侍が旅をしていて、山の中で日が暮れてしまったと。真っ暗な山の中を、あっち行き、こっち行きして、ようやく一軒の山家(やまが)が見つかっ…
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
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中学校の七不思議はしらなかった。
ななつめのはなしはなにだろう( 10歳未満 / 男性 )
蜘蛛女は怖かったけど、面白かったです。( 20代 / 女性 )
大好きだった井上瑤さんを検索して たどり着きました。 アニメでよく聞いていた瑤さんの声をまた聞けて嬉しかったです。 だいぶ前に収録したものですが、今この様なネットで聞けるのは不思議な気持ちでありがたいです。 沢山の作品がある様なので これから少しづつ聞いて瑤さんを思い出します。( 40代 / 女性 )
友達は雪ちゃんが雪から授かった子だって知ってたのになんで火の上を飛ばせようとしたんだよ。( 10歳未満 / 女性 )
猿のしっぽが取れるのが痛そう。( 10歳未満 / 男性 )
酷い話。地主もせがれも途中でやめさせたら良かったのに。たみがあまりに可哀想。 「せがれと旦那もなんとか言ってやれ。極秘で結婚すれば良かったのに」(10歳未満 女性)( 30代 / 女性 )
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