ナスビがんばれ、きゅうりはナスビのことを思い遣ってくれ( 20代 / 男性 )
― 埼玉県 ―
語り 井上 瑤
再話 六渡 邦昭
むかし、むかし。
あるところにナスビとキュウリがあった。
ナスビとキュウリは誘(さそ)いあって、大相撲(おおずもう)を見に行ったと。
テケテケテン、テケテケテンと太鼓(たいこ)が鳴(な)り、土産物屋(みやげものや)もあって大にぎわいだ。
ナスビとキュウリはワクワクしながら木戸(きど)をくぐろうとした。すると木戸番(ばん)が、ナスビに、
「お前はだめだ、帰れ」
と言うて入れてくれない。キュウリだけ入れたと。
ナスビが怒(おこ)って、
「おんなじ畑でとれた野菜(やさい)なのに、なんで俺(おれ)だけが入れないんだ」
と言った。そしたら木戸番が、
「キュウリの酢(す)もみ(相撲見)というのはあるけど、ナスビの酢もみ(相撲見)というのは聞いたことがない」
こう言うた。ナスビは、
「そういえば、そうだな」
と言うて、帰ったと。
おしまいチャンチャン。
ナスビがんばれ、きゅうりはナスビのことを思い遣ってくれ( 20代 / 男性 )
私も米朝落語を聞いてて「きゅうりのすもみ」との落ちに???となり、ネット検索したらこのサイトへ到達し、なるほどそういうことか!と納得しました!( 50代 / 女性 )
桂米朝が枕に使っていたのを聞いたことが有ります。( 50代 / 男性 )
昔、ある山間(やまあい)に一軒(けん)の家があって、男と女房(にょうぼう)とは暮(く)らしていたと。 家の前の道、ときどき、猟師(りょうし)たちが猪(いのしし)だの熊(くま)だの獲物(えもの)を担(かつ)いで通ったと。
“手妻使い”という言葉、識っています?今ではめったに聞かれなくなりましたわね。相当のご年配の方くらいかしら、使うのは。手品師のことよ。近頃はマジシャンって言うみたいだけれど。
「ナスビとキュウリの相撲見物」のみんなの声
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