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昔、ある村に小さな寺があって、気の良い和尚さんと寺男が住んでいたと。 ある日、和尚さんが寺の前の川で洗い物をしていたら、仔猫(こねこ)が板に乗って流れてきた。
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昔、津軽(つがる)の泉山村(いずみやまむら)に喜十郎(きじゅうろう)ちゅう百姓(しょう)いであったど。 秋になって、とり入れが終わったはで、十三町の地主のどごさ、年貢米(ねんぐまい)ば納(おさ)めに行ったど。
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昔、あるところに七つと十ばかりになる兄弟がおったそうな。母親が死んで、まもなく継母(ままはは)が来たと。継母は性(しょう)のきつい人で、二人を山へ芝刈りにやったり、畑へ肥(こ)え桶(おけ)を運ばせたり、谷川へ水を何度も汲(く)みに行かせたり、朝から晩まで働かせたと。
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むかし、むかし、九州のずっと南にある喜界(きかい)ガ島(じま)というところに、二人の王さまがおったそうな。 アラキ王とシドケ王といって、ふたりとも、大層(たいそう)力持ちの王さまだったと。
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むかし、ある村に爺(じ)さまと婆(ば)さまがおったと。 あるとき二人で大根の種を蒔(ま)いたら、秋になってどこのものより育(おが)ったと。 爺さまと婆さまが大根を掘(ほ)りに畑へ行ったら、とりわけ一本、今まで見たこともない大きな大根があった。
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昔、あるところに貧乏(びんぼう)な正直爺(じい)がおったと。その日、その日をどうにかしのいでおったが、一度ぐらい福運(ふくうん)が向いて来ないかなあ…
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昔、あるところに若い夫婦者(ふうふもの)が古猫とくらしておったそうな。 あるとき、 夫が山仕事に出掛けたあとで、炉端(ろばた)で居眠(いねむ)りしとった猫(ねこ)がムックリ起きて、大きな目でギロリとあたりを見廻(みまわ)してから、嫁(よめ)さんの側(そば)に寄って来たと。
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むかし、ある村のはずれに大きな渕(ふち)があって、たくさんの魚が棲(す)んでおったと。あるとき、村の若者たちが集まって毒流しをしようと相談した。“毒…
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むかし、あるところに生まれついてのよくよくの貧乏者(びんぼうもん)があったと。どれほど働いても稼いでも生計(くらし)がたたないので、旅に出た。旅に出…
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むかし、豊後の国、今の大分県臼杵市野津町(おおたいけんうすきしのつまち)大字野津市(おおあざのついち)というところに、吉四六(きっちょむ)さんという、とても面白(おもしろ)い男がおった。
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むかし、佐渡国雑太郡稲鯨(さどのくにさわたごおりいなくじら)、今の新潟県佐渡市稲鯨(新潟県さどしいなくじら)に六蔵(ろくぞう)という漁師(りょうし)が女房とすんであったと。
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むかし、と言ってもそんなに古いことではない。君が小学生なら、君のお爺さんお婆さんにあたるお人が、まだ子供時代のころだ。
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むかし、あるところに仲のよい夫婦があったと。男は毎日ぼろの仕事着を着て行くので、もう少しこぎれいな着物を着て行けと、嬶が小ざっぱりしたよい着物をこさえてやったと。それを着て山へ行ったが、亭主はもったいないと思って、脱いで木の枝にひっかけた。
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昔あったと。あるところに医者になりたい男が三人おったと。「俺は、おっ母さんが眼病(めやみ)なのに、毎晩針仕事をしてつらそうだから、眼医者になって治し…
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昔、ある渡場(わたしば)に乗り合いの船(ふね)があったと。お客を乗せて海を渡っていたら、急に船が動かなくなったと。いっくらこいでも、船は前にも進まない、後にも戻(もど)らない
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むかし、あるところに男がひとりおって、嫁(よめ)を貰(もら)ったと。嫁ごはきりょうもよく、まめに働くので近所(きんじょ)のほめ者になっていたと。とこ…
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むかし、あるところに爺様(じさま)と婆様(ばさま)とがあった。子供がないので、欲しい欲しいと思って神様に願(がん)かけしたと。ある朝、瓜畑(うりばた…
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昔、あったずおん。またぎ、白犬(しろえんこ)連れで山さ行ったど。えんこてば犬のこんだ。ずっと山奥さ入って行ったども、なんも獲物(えもの)無(ね)ぐて、山の中で暗ぐなってしまったど。
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むかし、百姓(ひゃくしょう)は、ただ下積(したづ)みになって暮らして来たわけだナス。 干魃(かんばつ)で苦しみ、冷害(れいがい)で泣がされ、年貢米(ねんぐまい)の割り当てでは役人にしぼり取られでス。
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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
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まさかの下ネタと思ったら、こんな正月の風習があったんだね。知らなんだ。( 女性 )
なぁるほど。しかし、木たちは雀と烏への風あたりが強いね。檜も松も杉も最終的には宿を貸してくれたけど、神様の仲介がなかったらわからなかったね。( 40代 / 女性 )
来年の正月に若水くみをやってみよう。水道じゃだめなのかな。( 40代 / 女性 )
同じような昔話を鬼バージョンであったと思います。それにしても船乗りは勇敢ですね。弱点の目を突いてうまく逃げ出せましたね。( 40代 / 女性 )
約束を守らんかったら命を取られるってか?猫一寸酷くないか?勝手に踊っといて言うなって…綺麗な嫁さんやったのに可哀想
後味悪…結局鬼婆は布をくれたんだろ?其れを売って獨酒を買って飲ませてって上手に付き合えば助けてくれたかも知れんのに。
昨日、遠野の語り部さんが語っているのを聞きました。語り部バージョンでは天狗ではなくて盗賊でしたが、いろいろなバージョンがあるんでしょうね( 40代 / 男性 )
人間が骨をしゃぶるのは正直想像できないけど、あんまり怖くはなかった( 10歳未満 )
面白い面白い。儂と知恵比べをせんかね?
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