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岡山県の昔話(全19話)

たじみ峠のおとんじょろ狐(たじみとうげのおとんじょろぎつね)

たじみ峠のおとんじょろ狐(たじみとうげのおとんじょろぎつね)

なんと昔があったげな。 因幡(いなば)の国のかわばら村というところから、鳥取の城下町にはいる小径(こみち)に、たじみ峠(とうげ)という坂があって、そこに、“おとんじょろ”という狐(きつね)がおった。とても性質(せいしつ)のいい狐で、ほかの狐はよう人をだますけれども、この狐は決して人をだまさないのだと。

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キツネとクマ(きつねとくま)

むかし、あるところにキツネとクマがおったそうな。二匹は山で出合ったと。「クマどん、ふたりで畑をつくろうや」「うん、そりゃよかろう」ということになって…

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三人泣き(さんにんなき)

昔、あるところにばあさんが住んでおったそうな。ばあさんには息子(むすこ)が一人おって、遠くの街へ奉公(ほうこう)に行っておったと。ばあさんは朝と夕方…

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桃の子太郎(もものこたろう)

むかし、むかしあるところに爺さんと婆さんがおってな、爺さんは山へ柴刈りに、婆さんは川へ洗濯に行ったそうな。婆さんが洗濯をしていると、川上から大きな桃…

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山姥と馬子(やまんばとまご)

なんと昔があったと。 むかし、あるところに馬子(まご)があった。 馬を追って、毎日毎日山道を通(かよ)っていたと。 寒うなった頃(ころ)、山向こうの人に頼(たの)まれて、馬の背(せ)にブリをくくりつけて山道を行ったと。

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小僧の二親(こぞうのふたおや)

むかし、ある寺に和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう)さんがおったと。 小僧さんはこんまいながらも、夏の暑いときも、冬の寒いときも、毎日、和尚さんより早起きをして寺の本堂と庭を掃除(そうじ)し、その上、食事の支度をしたり日々のこまごました用事までこなすので、和尚さんは大層(たいそう)喜んでおったそうな。

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漁師に釣られた男(りょうしにつられたおとこ)

むかし、あるところになまけものの男がおったと。毎日遊(あそ)びほうけて、ちいっとも畑仕事を手伝わん。とうとう親に勘当(かんどう)されてしまったと。

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卵は白茄子(たまごはしろなす)

むかし、あるお寺に和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう)さんとがあった。和尚さんは食べることが大好きで、小僧さんに隠(かく)れては何ぞ口に入れとったと。

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ひとりは十能(ひとりはじゅうのう)

むかし、あるところに婆(ば)さまと娘(むすめ)が暮らしてあったと。娘は山ひとつ向こうの隣村(となりむら)へ奉公(ほうこう)に行ったと。

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あまんじゃくの星取り石(あまんじゃくのほしとりいし)

むかし、むかし。美作の国(みまさかのくに)、今の岡山県(おかやまけん)の山ん中に、あまんじゃくという、いたずらな子鬼(こおに)が棲(す)んでおったと。

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小穂までぶらぶら(こぼまでぶらぶら)

むかし、あるところに身上(しんしょう)のいいお庄屋(しょうや)さんがあったんと。奉公人(ほうこうにん)を幾人(いくにん)も使うていたんと。毎年お正月…

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飛騨の工匠(ひだのたくみ)

むかし、備中(びっちゅう)の国、今の岡山県の殿様が、立派なお宮を造ろうと思うて、国中の大工を集めたことがあった。たくさんの大工が集まって来たが、国一…

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鴨取り権兵衛(かもとりごんべえ)

むかし、あるところに、権兵衛(ごんべえ)さんという鉄砲撃ち(てっぽううち)の名人がおったそうな。この権兵衛さんが、鉄砲をかついで奥の沼に行った時のこ…

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山伏と狐(やまぶしときつね)

昔、あるところに茅部野(かやべの)というところがあってな、そこは狐(きつね)がよう出るところで、度々人がだまされて、道を迷(まよ)うて難儀(なんぎ)…

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掛け声の代価(かけごえのだいか)

むかし、あるところに大きな、それは大きな木があった。大人(おとな)で三(み)かかえもあったと。あるとき、木こりが二人やってきて、この木を伐り倒すのだ…

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宝来る水(たからくるみず)

むかし、あるところに大層(たいそう)な分限者(ぶげんしゃ)がおったと。大歳の晩に作男(さくおとこ)を呼んで、「明日は正月じゃけえ、早起きして若水(わ…

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新米ギツネ(しんまいぎつね)

むかし、ある山ん中の峠(とうげ)にお茶屋があって、お爺(じい)さんとお婆(ばあ)さんが住んでおったそうな。峠を越(こ)す者は誰(だれ)でも、茶を飲(…

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小便占い(しょうべんうらない)

なんと昔があったそうな。あるところに爺さんと婆さんがおって、その日の米にも困るほどの貧乏暮らしじゃったそうな。正月がきたというのに餅(もち)一臼(ひ…

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宝の下駄(たからのげた)

むかし、あるところに大層親孝行なひとりの息子がおった。あるとき、母親が病気で寝ているので薬を買うお金が必要になった。そこで権造(ごんぞう)という伯父…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

みんなの声

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怖い
雪女」の感想

親の仇で一度は自分も殺そうとした女が本性を隠して嫁入りしてるのが一番怖い( 20代 / 男性 )

楽しい
三枚のお札」の感想

なんでも願いが叶うお札なら、山姥を絶世の美女に変えてもらい、性格を可愛くて従順に、最後にオラの嫁にしてもらう、のがベスト。( 40代 / 男性 )

楽しい
約束ごと」の感想

オチが面白かった!!是非読んでくだせー( 10代 )

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悲しい
婆コロリン」の感想

欲深婆さんだけど、ちょっとかわいそう( 10歳未満 / 男性 )

悲しい
「民話の部屋」の感想

悲しいなぁ・・・( 10歳未満 / 女性 )

楽しい
「民話の部屋」の感想

色々なお話があって面白い。( 10歳未満 / 女性 )

怖い
山姥と馬子」の感想

山姥怖い、けど馬子あそこまでする必要があるのかな

驚き
雉女房」の感想

鶴の恩返しや蜘蛛の恩返しも助ける生き物たちは女でおかしいなーとと思う 何故かというと男もいると思うから