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(全884話)

吉四六さんの大蛇退治(きっちょむさんのだいじゃたいじ) 【大分県

むかし、豊後の国、今の大分県臼杵市野津町大字野津市というところに、吉四六さんというとても面白い男がおった。 この吉四六さんの村の山ん中に、気味の悪い大沼があったそうな。 「あそこには、遠い昔から沼の主の大蛇が棲んじょるっちゅうぞ」 「何でも、昔は幾たりとも人が呑まれたっちゅうき」

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絵紙女房(えがみにょうぼう)

絵紙女房(えがみにょうぼう) 【秋田県

昔、あったずもな。ずっと山奥に、父も母も死んでしまって男わらし一人、炭焼きなっていであったと。年のころ二十一もなったども、あまり貧しぐで嫁コに来る人もいねがったど。

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爺さんと狸物語(じいさんとたぬきものがたり) 【高知県

明治から大正の頃のようじゃが、池の集落に、宮地というお爺が居って、いってつ者であったと。 楽しみといえば、中央の池に出て、鯉や鮒、鰻などを釣ってきて、家の前の堀池で飼い、煮たり焼いたり酢にもして晩酌の肴にしていたそうな。

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延命地蔵様と雪女(えんめいじぞうさまとゆきおんな)

延命地蔵様と雪女(えんめいじぞうさまとゆきおんな) 【青森県

昔、あったど。あるところに雪女がいであったど。 雪女ァ、旅の人ばだまして、殺していだだど。 ある冬の日。 ひとりの男が旅をしていて、沼のあたりまで来たけァ、日が暮(く)れてしまったと。

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和尚さんと極楽風呂(おしょうさんとごくらくぶろ) 【香川県

昔あるところにお寺があって、和尚さんが一人おったと。 あるとき和尚さんは、法事に呼ばれて、一軒の貧しい檀家に行ったと。 お経を読んで法事が終わったら、その家のおっ母さんが、 「私ン家はこのとうりの貧乏家ですから、何のおもてなしは出来ませんが、せめて思うて、お風呂の用意をいたしましたから、どうぞお入りになって温もうて下さい」 というたと。

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年越しの豆(としこしのまめ) 【山口県

むかし、むかしの大昔。 山やまには鬼がたくさん鬼が棲んでいたそうな。 鬼どもは、里におりてきては子供をさらって行く。里の人たちは、ほとほと困っておったと。

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トンチンカン小僧(とんちんかんこぞう) 【栃木県

昔、あるところに、やることなすことどこかずれてしまう小僧がおったと。 ある日のこと、主人が、 「今日は山に行って木を伐って来い」 といいつけて、焼き飯を持たせてやったと。

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小佐次(こさじ)

小佐次(こさじ) 【秋田県

昔、あったずもな。 ある村さ歌よむ若ぇ者いで、小佐次と言ったど。そこの村の庄屋の一人娘、病気になって、なんぼ医者さかげても良くならねぇで、とうとう息ひきとってしまったど。

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若返りの水(わかがえりのみず) 【島根県

とんと昔あったげな。 じいさんとばあさんがおったげな。 ある日のこと、じいさんが言うことにゃ、 「ばば、今日は天気もいいで、ちょっくら山奥までマキを取りに行くから、にぎりめしを焼いて焼きめしこしゃえてくれ」 そしたら、ばあさんは焼きめしをひとつ作ってくれたと。

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縁起担ぎ(えんぎかつぎ) 【京都府

むかし、あるところに大層縁起かつぎの長者がおったと。 ある年の正月、村の和尚さんが正月膳に招ばれて長者の家に行ったと。 たくさんのご馳走だ。和尚さんはおれも食べこれも食べして大いに満腹したと。

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福の神(ふくのかみ) 【福島県

むかし、あるところに長者があったと。 来客がひきもきらず家業は盛んであったが、働くばかりで、ひと息つく暇もない。 ある日のこと、長者は八卦易者を訪ねて、 「わたしの家には朝から晩まで来客が多くて困っております。お客の来なくなる方法はないものでしょうか」 ときいた。

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貧乏の神(びんぼうのかみ)

貧乏の神(びんぼうのかみ) 【秋田県

むかしあったと。 ある家の父、毎日働かなねであったと。 毎日毎日、火ノンノンとたいて、こっちの肋あぶれば、また、こっちの肋あぶる。今度ァ背中あぶるって、そやってばしいであったと。 ある時、 「貧乏の神、貧乏の神、火ィあたりに来いでぁ」 と言ったと。

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こればあさん 笠賃よ(こればあさん かさちんよ) 【宮崎県

むかし、あるところにひとりの正直な婆さんがあったと。ある雨降りの日、婆さんが町へ用足しに出掛けたら、途中の道端で、地蔵さまが濡れそぼっておられるきに

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たぬきの火の用心(たぬきのひのようじん) 【神奈川県

むかし。武蔵国のある村に、いたずらなタヌキがこっそりすんでいたと。いたずらでな、嫁どりの土産をもって千鳥足で帰っていく三平どんを見つけると、ドロンと、きれいな娘さまに化けて

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蜜柑のはじまり(みかんのはじまり) 【山形県

むかし、むかし、あるところにお寺があって、和尚様がひとり住まわれておらしたと。ところがその和尚様、だんだん年をとられて今にもお迎が来るばかりになったと

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やきもち(やきもち)

やきもち(やきもち) 【秋田県

昔、あるところに木樵りの夫と女房とがあったと。夫は山に泊まって木樵りにせいを出し、った木が貯まると、それを担いで山を下りる暮らしだったと。

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ふしぎな手拭(ふしぎなてぬぐい) 【高知県

とんと昔、ある村の一番大きな金持ちの家へ、ある日、ひとりのみすぼらしいなりをしたお遍路さんがやって来たそうな。門口に立って、御詠歌を歌い、何がしかの寄進を乞うたと。すると、そこの奥さんは、「このせわしいときに、お前なんぞにとりあっていられん。さあ、とっとと出て行き」と言うて、邪険に追い追い払ってしもうた。

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仏様に失礼(ほとけさまにしつれい) 【熊本県

むかし、ある寺にとんち名人の一休さんという小僧がおった。 この一休さんには、物識り和尚さんもたじたじさせられておったと。 「一遍でもええから、一休をへこませてやりたいもんじゃ」 つねづねそう思っていた和尚さん、ある晩いい考えが浮かんだ。

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金神様(かねがみさま) 【山形県

むかしあったけど。あるところに若い夫婦がいてあったと。夫なる男は大層臆病者で、晩げには外の厠へ一人で小便にも行けないほどだと。妻は夫の臆病を治してやるべとて、夕顔のでっこいのを六尺棒に吊るして門口さ立てておいたと。

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親捨山(おやすてやま) 【福島県

むかし、むかし。ある国にとても厳しいきまりがあったと。六十歳になった年寄りは、山へ捨てに行かなければならないのだと。その国のある村に、ひとりの親孝行な息子がおった。母親が六十歳になったと

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語り:井上 瑤/平辻 朝子

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海おんな」の感想

相手が怪物だか化け物だとしても息なりヤスで突き刺すってどうなの?

驚き
でんぽう狐」の感想

飛脚の仕事をしていただけなのに、狐ということだけで殺されちゃってかわいそう。昔、遠距離を1日走って届けてくれる飛脚の脚力は貴重でしょう。( 40代 / 女性 )

楽しい

伊勢に住んでいたことがあるので、懐かしい方言、古市、宮川等の地名が出てきて嬉しかったです。ぼた餅ときなこ餅の競争という発想が面白かったです。でも、最後のおちがわかりにくかった。伊勢ならぼた餅よりも赤福では(笑)( 40代 / 女性 )

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感動
しばられ地蔵」の感想

三方よし。地蔵さまを引き回し犯人をおびき寄せ、集まった人たちに木綿の反物を1反ずつ提出させ、そこから犯人を炙り出すとは、さすが大岡越前の守。でも犯人も警戒して盗んだ反物以外を提出すればよかったのにね。( 40代 / 女性 )

感動
カマ池の由来」の感想

笛の音を聴かせてくれたお礼で、若者一人の命を救おうと真実を告げてくれた池の主(蛇)。自分一人助かるわけにはいかないと村人にも知らせた若者。結局、主も蛇から龍に昇格できずに命を落とし、主(蛇)の忠告を無視し、村人に漏らした若者も予告どおり命を落とすことになった。そのおかげで多くの村人が助かったのだろうが、切ない。夜に口笛を吹くと霊的なものを呼び寄せるからよくないとはよく言われるけどね。( 40代 / 女性 )

驚き
一咲き千人」の感想

布団に寝かしているお姫様を素裸にしてから花の匂いをかがせたのくだりがわからなかった。素裸にする意味あったか?( 40代 / 女性 )

悲しい
瓜子ノ姫子」の感想

親の言うことを聞かないと悪いことが起こるということですね。( 30代 / 男性 )

楽しい
縁起担ぎ」の感想

ものは捉えようですな。( 40代 / 女性 )

感動
大師講団子」の感想

婆さのおもてなし。切ない。( 40代 / 女性 )

楽しい
田螺童」の感想

なぜ、妹を狙ったのだろう?やっぱり長女は腰が引けたのか?田螺の様子を思い浮かべるとかわいらしくてホッコリさせられました。( 50代 / 女性 )