小僧のくせに酒呑むんでやんの。坊主も般若湯を呑むっていうから和尚さんは呑んでもええわいな。せやけど小僧は修業中だろ?駄目駄目駄目。修業中なら特にな。満たされてどうする。飢えは人を強くするのじゃ。
![]()
むかし、むかし。ある国にとても厳しいきまりがあったと。六十歳になった年寄りは、山へ捨てに行かなければならないのだと。その国のある村に、ひとりの親孝行な息子がおった。母親が六十歳になったと
![]()

むかし、ほうそうの神が人界に降りて来て、歩きまわっているとき、ふと美しい村の娘を目にとめられて、愛されたそうな。それから月満ちて生まれたのがスカンデだ
![]()
むかし、あるところに商人の番頭さんがおったと。「俺もそろそろ嫁ごを貰わんとならんが、どうせ貰うんなら美しい嫁ごが欲しいものだ」そう考えて、毎日毎日、あちらこちらと商売に行っていたら、あるところで、「惚れ薬」があるという耳よりの話を聞いたと。
![]()
昔、日向の国、今の宮崎県西都市に正右衛門という狩人があったげな。正右衛門は猪撃ちの狩人でな、山に入ると猪の気配を感じるじゃろか、犬の放しどころに無駄がなかったちいうぞ。
![]()
![]()
昔、あるところに無精者(ぶしょうもの)の男があったと。あるとき、男は用たしに町へ出かけたと。家を出しなに、女房(にょうぼう)は握(にぎ)り飯(めし)をこしらえて、無精な亭主(ていしゅ)の首にくくりつけてやったと。
![]()
とんと昔があったけど。ある日、ネズミとイタチが道で出会うたと。ネズミが、「イタチどん、イタチどん、おら粟の穂三穂持っている。一緒に種蒔きしねか」と言うたら、イタチが、「そりゃ、いいども。育ったらどうする」 と聞いたと。
![]()

昔、盛岡の木伏に美しい娘があったと。毎日家の前の北上川へ出て、勢よく伸びた柳の木の下で洗濯物をしていた。あるとき、その娘がいつものとうり洗濯に出たまま行方がわからなくなったと。
![]()
むかし、ある所にうんと念仏が好きなお婆さんがおったそうな。この念仏婆さんも、寄る年波には勝てずに、とうとう死んでしもうたと。
![]()

昔、あるお寺に一人の和尚がいた。あまり裕福でもないので小坊主も置けないから、一匹の蛇をあずかって置いた。いつも外出するときには、蛇に今出て行くと告げるし、帰って来れば、また帰ったと言う
![]()
むかし、あるところに一軒の飴屋があった。ある夏の夜更けに、飴屋の戸を叩く者がある。トントントントン
![]()
むかし、あるところに貧しい男がおって、野良仕事をして暮らしておったと。あるとき、男は牛に草を食べさせようと、家から少し離れたところにつないでおいだと。
![]()
むかし、あるところに和尚さんと小僧さんがおったと。ある秋の日、和尚さんと小僧さんが檀家の法事をすませてお寺へ帰る道を歩いていたと。空は晴れとるし、草花は咲いとるし、道端の石に腰かけて、和尚さん一服した。
![]()
むかし、和歌山県は里野というところに磯女(いそおんな)というものがおったそうな。磯女は、夜になると里野の岩山の上にあらわれ、この世の者とは思えない美しい娘姿で、髪の毛をすきながら歌をうたうのだと。
![]()

昔、岩手県の六角牛山のふもとの里に百姓をしている惣助という男があったと。里の附近には七つの池があり、その中のひとつに巫女石という石のある池があった。
![]()
![]()
長崎県西海市の松島は西彼杵半島の西一キロメートル沖、五島灘に浮かぶ島で、江戸時代には捕鯨が盛んな島だった。この松島に与五郎という肝の太っとい鯨捕りが住んでおったと。与五郎は毎日、「どうかして、鯨がたくさん捕れる方法はないものか」と考えておったと。
![]()
むがし、むがし。秋田ど山形の間ば状箱担いで走る飛脚いだった。ほの飛脚だば、秋田の殿様の書状ば持って走って山形さ行き、山形の殿様の返事ばもらって、走って秋田さ戻る。朝が秋田で昼が山形、夕方にはまた秋田ていうよだな。一日で往復してしまうけど。
![]()

昔、昔。雨コ降ってら日、一人の婆、山菜のミズ背負って町さ売りに歩いてたど。「居だか。ミズえかったべしかあ。採りたてでンめぇどぉ」 って、家々まわったきゃ、「今日、まんず間に合ってらしじゃ」どて、断られたど。
![]()
むかし、大分県の野津市というところに、吉四六という知恵者の男がおった。あるとき、吉四六さんが臼杵の街を通りかかると、魚屋の店先に、十個ばかりのさざえがあるのが目にとまった。
![]()
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
![]()
小僧のくせに酒呑むんでやんの。坊主も般若湯を呑むっていうから和尚さんは呑んでもええわいな。せやけど小僧は修業中だろ?駄目駄目駄目。修業中なら特にな。満たされてどうする。飢えは人を強くするのじゃ。
昔から親しみ易かったのはアニメでやっていたからだろうね。一休さんが住んでいたお寺に行ってきたよ。
初めから仲良く食べたらええやないか。一人で住んでるなら好きな様にしたらええけど、複数で住んでたら食べ物は共有財産やぞ。
死神は鬼滅の刃の鬼のように、朝日に弱いのかな。( 40代 / 女性 )
あっという間にお話しが終わってしまった。もうひとひねりあると思ったのだけど。( 40代 / 女性 )
なるほど。村人や鬼たちが聞きたがった夢は、これだったのか。読み応えのある話だった。夢の話をしなかっただけで、島流しに遭うのは理不尽だと思ったけど、このような話の展開になるなら必然であったのかと思った。でも、二千里走る車はどうなったのだろうか。最後に長者宅の婿になってから、夫婦で上方詣りに行った際に使ったのか気になった。( 40代 / 女性 )
悲しいお話しだけど、亡くなって継母と次郎と三郎が反省して悔やんだこと、手厚く葬られたことはまだ救いがあったかも。( 40代 / 女性 )
臼うったもん、という言葉があることも知らなかったので勉強になりました。( 40代 / 女性 )
キセルを借りた村人も、新しいキセルを買って返したのだから代わりのキセルで勘弁してあげて欲しかったね。そうすれば、与平も命を落とすことはなかった。( 40代 / 女性 )
鬼も姉を信用しきってしまって単純だね。( 40代 / 女性 )
みんなの声
〜あなたの感想をお寄せください〜