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明治から大正の頃のようじゃが、池の集落に、宮地というお爺が居って、いってつ者であったと。 楽しみといえば、中央の池に出て、鯉や鮒、鰻などを釣ってきて、家の前の堀池で飼い、煮たり焼いたり酢にもして晩酌の肴にしていたそうな。
昔、あったど。あるところに雪女がいであったど。 雪女ァ、旅の人ばだまして、殺していだだど。 ある冬の日。 ひとりの男が旅をしていて、沼のあたりまで来たけァ、日が暮(く)れてしまったと。
昔あるところにお寺があって、和尚さんが一人おったと。 あるとき和尚さんは、法事に呼ばれて、一軒の貧しい檀家に行ったと。 お経を読んで法事が終わったら、その家のおっ母さんが、 「私ン家はこのとうりの貧乏家ですから、何のおもてなしは出来ませんが、せめて思うて、お風呂の用意をいたしましたから、どうぞお入りになって温もうて下さい」 というたと。
むかし、むかしの大昔。 山やまには鬼がたくさん鬼が棲んでいたそうな。 鬼どもは、里におりてきては子供をさらって行く。里の人たちは、ほとほと困っておったと。
昔、あるところに、やることなすことどこかずれてしまう小僧がおったと。 ある日のこと、主人が、 「今日は山に行って木を伐って来い」 といいつけて、焼き飯を持たせてやったと。
昔、あったずもな。 ある村さ歌よむ若ぇ者いで、小佐次と言ったど。そこの村の庄屋の一人娘、病気になって、なんぼ医者さかげても良くならねぇで、とうとう息ひきとってしまったど。
とんと昔あったげな。 じいさんとばあさんがおったげな。 ある日のこと、じいさんが言うことにゃ、 「ばば、今日は天気もいいで、ちょっくら山奥までマキを取りに行くから、にぎりめしを焼いて焼きめしこしゃえてくれ」 そしたら、ばあさんは焼きめしをひとつ作ってくれたと。
むかし、あるところに大層縁起かつぎの長者がおったと。 ある年の正月、村の和尚さんが正月膳に招ばれて長者の家に行ったと。 たくさんのご馳走だ。和尚さんはおれも食べこれも食べして大いに満腹したと。
むかし、あるところに長者があったと。 来客がひきもきらず家業は盛んであったが、働くばかりで、ひと息つく暇もない。 ある日のこと、長者は八卦易者を訪ねて、 「わたしの家には朝から晩まで来客が多くて困っております。お客の来なくなる方法はないものでしょうか」 ときいた。
むかしあったと。 ある家の父、毎日働かなねであったと。 毎日毎日、火ノンノンとたいて、こっちの肋あぶれば、また、こっちの肋あぶる。今度ァ背中あぶるって、そやってばしいであったと。 ある時、 「貧乏の神、貧乏の神、火ィあたりに来いでぁ」 と言ったと。
むかし、あるところにひとりの正直な婆さんがあったと。ある雨降りの日、婆さんが町へ用足しに出掛けたら、途中の道端で、地蔵さまが濡れそぼっておられるきに
むかし。武蔵国のある村に、いたずらなタヌキがこっそりすんでいたと。いたずらでな、嫁どりの土産をもって千鳥足で帰っていく三平どんを見つけると、ドロンと、きれいな娘さまに化けて
むかし、むかし、あるところにお寺があって、和尚様がひとり住まわれておらしたと。ところがその和尚様、だんだん年をとられて今にもお迎が来るばかりになったと
昔、あるところに木樵りの夫と女房とがあったと。夫は山に泊まって木樵りにせいを出し、った木が貯まると、それを担いで山を下りる暮らしだったと。
とんと昔、ある村の一番大きな金持ちの家へ、ある日、ひとりのみすぼらしいなりをしたお遍路さんがやって来たそうな。門口に立って、御詠歌を歌い、何がしかの寄進を乞うたと。すると、そこの奥さんは、「このせわしいときに、お前なんぞにとりあっていられん。さあ、とっとと出て行き」と言うて、邪険に追い追い払ってしもうた。
むかし、ある寺にとんち名人の一休さんという小僧がおった。 この一休さんには、物識り和尚さんもたじたじさせられておったと。 「一遍でもええから、一休をへこませてやりたいもんじゃ」 つねづねそう思っていた和尚さん、ある晩いい考えが浮かんだ。
むかし、あるところに仲のよい夫婦があったと。男は毎日ぼろの仕事着を着て行くので、もう少しこぎれいな着物を着て行けと、嬶が小ざっぱりしたよい着物をこさえてやったと。それを着て山へ行ったが、亭主はもったいないと思って、脱いで木の枝にひっかけた。
むかしあったけど。あるところに若い夫婦がいてあったと。夫なる男は大層臆病者で、晩げには外の厠へ一人で小便にも行けないほどだと。妻は夫の臆病を治してやるべとて、夕顔のでっこいのを六尺棒に吊るして門口さ立てておいたと。
むかし、むかし。ある国にとても厳しいきまりがあったと。六十歳になった年寄りは、山へ捨てに行かなければならないのだと。その国のある村に、ひとりの親孝行な息子がおった。母親が六十歳になったと
むかし、ほうそうの神が人界に降りて来て、歩きまわっているとき、ふと美しい村の娘を目にとめられて、愛されたそうな。それから月満ちて生まれたのがスカンデだ
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語り:井上 瑤/平辻 朝子
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中学校の七不思議はしらなかった。
ななつめのはなしはなにだろう( 10歳未満 / 男性 )
蜘蛛女は怖かったけど、面白かったです。( 20代 / 女性 )
大好きだった井上瑤さんを検索して たどり着きました。 アニメでよく聞いていた瑤さんの声をまた聞けて嬉しかったです。 だいぶ前に収録したものですが、今この様なネットで聞けるのは不思議な気持ちでありがたいです。 沢山の作品がある様なので これから少しづつ聞いて瑤さんを思い出します。( 40代 / 女性 )
友達は雪ちゃんが雪から授かった子だって知ってたのになんで火の上を飛ばせようとしたんだよ。( 10歳未満 / 女性 )
猿のしっぽが取れるのが痛そう。( 10歳未満 / 男性 )
酷い話。地主もせがれも途中でやめさせたら良かったのに。たみがあまりに可哀想。 「せがれと旦那もなんとか言ってやれ。極秘で結婚すれば良かったのに」(10歳未満 女性)( 30代 / 女性 )
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