フジパン民話が終了し、今後どうなるのか心配していました。こちらのサイトで継続されるのですね。とても嬉しいです。六渡邦昭様がご快癒されますことをお祈り申し上げております。それでは失礼します。( 50代 / 男性 )
むかし、むかし。 あるところに家があって、ネズミが巣を作って暮(く)らしていたと。 ある冬の日、一匹のネズミが縁の下を駈(か)けまわっていたら、突然足元の土が崩(くず)れて、つんのめって穴に落ちたと。
昔、同じ年ごろの女が二人、隣同士(となりどうし)に住んでおったと。 二人とも機織(はたお)りが上手で、毎日毎日機(はた)の織り競(くら)べをしておった。
昔あったと。 カッコという名前の子供があったと。 実の母さんは早ように死んで、継母(ままはは)が来たそうな。
むかし、むかし、鳥の仲間の一番の頭(かしら)に、孔雀(くじゃく)という鳥がいたと。 その孔雀が、あるときワナにひっかかって、身動き出来なくなったそうな。 仲間の鳥たちは大騒動だと。
昔、あるところに兄弟があったと。 兄は病気で目が見えなくなり、食べ物を探しに行けなくなったと。 弟は、一人で食べ物を探しにきては、兄にいいところを食べさせ、自分はまずいところばかり食べていたと。
むかしむかし、ヒバリとウズラとヨシキリは、仲良く一緒に暮らしていたそうな。ある日、ウズラに用ができて町へ出掛けることになったと。ウズラは履き物が無かったので、ヒバリの草履を借りようと思った。
むかしあったと。烏(からす)は元々悪たれな鳥だったと。人が丹精(たんせい)かけて蒔(ま)いた種子(たね)を掘り返したり、藁屋根(わらやね)の破風(は…
むかし、むかしの、大昔。あるところにヒバリがおって、金貸しを商売にしておったと。お日さまにお金を貸して、だいぶん日が経ったので、催促(さいそく)に行…
昔々、あるところに、爺様(じさま)と婆様(ばさま)があったとさ。あるとき、爺様が庭の前を掃(は)いていると、豆コが一つ、隅(すみ)から、ころころころ…
むかし、むかし、あるところにヘビがおったと。春のポカポカした日に昼寝をしていたら、土の中から茅萱(ちかや)が芽を出して、とんがった先でヘビの身体を突…
むかしむかし、あるところにお婆さんがおったと。お婆さんは、豆を煮ようと思って、空豆を水につけておいたと。柔らかくふくれたころ、鍋にザランとうつしたの…
むかし、むかし、あるところにおっ母(か)さんと息子とが暮らしてあった。息子は親不幸者であったと。春になったので、おっ母さんが田んぼの代掻(しろかき)…
むかし、むかし、あるところにひとりの男があったと。 あと子は畑仕事をするでもなく、毎日、毎日、浜辺(はまべ)に腰(こし)を下ろしては日がな一日海を眺(なが)めていたと。
むかし、むかし。 ある冬の寒い日に、漁師(りょうし)が氷に開けた穴から釣(つ)り糸をたれて、数匹(ひき)の魚を釣り上げたと。 「どれ、寒くもあるし、腹(はら)もすいたし、こんなところで、帰るとするか」 というて、橇(そり)に魚を乗せて帰ったと。
むかしは染物(そめもの)をする店を普通(ふつう)は紺屋(こうや)と呼んだがの、このあたりでは紺屋(くや)と呼んどった。紺屋どんは遠い四国の徳(とく)島からくる藍玉(あいだま)で染物をするのですがの、そのやり方は、藍甕(がめ)に木綿(もめん)のかせ糸を漬(つ)けては引きあげ、キューとしぼってはバタバタとほぐしてやる。
むかし、むかしの大昔。 鯨は山に棲んでおったと。 大きな体で動きまわるたびに木がバキバキ倒され、草がすりつぶされる。たくさん食うので山の動物が減ってきた。
むかし、むかし、あるところにお寺があって、和尚様がひとり住まわれておらしたと。ところがその和尚様、だんだん年をとられて今にもお迎が来るばかりになったと
むかし、あるところに悪知恵の働く狐がおったと。ある冬の寒い日、狐は腹を空かせて、どこかに食べる物はないかと探し探し川辺りまで来たと
むかしむかしのおおむかし。あるところにひとりの継母がおって、いつも継子の娘をいじめてばかりいたそうな。ある日のこと、柿を十個、戸棚の中にしまっておいて用達に出かけたと。
むかし、雀(すずめ)とキツツキは人間だったってな。ある時、雀のおっ母さんの具合(ぐあい)が悪うてなあ、使いの者が・・・
むかし、むかし、あるところに爺さんと婆さんとが暮らしてあった。爺さんは毎日山の畑のウネ打ちに行っておったと。ある日のこと、爺さんが畑のウネを打っていたら、畑の縁(へり)にあった石に猿(さる)が腰掛(こしか)けて、爺さんの悪口言うたと。
とんとむかし。あるところに、兄と弟が住んでおった。あるとき、兄は病気になって、ちっとも働けんようになってしまった。それで、弟は、「あんちゃんの分まで、おれが働かないかんな」と、毎日毎日、汗みどろになって働いていた。
昔があったげな。ある山に猿(さる)がポツンとひとりでおったげな。海っ端(ぱた)にはカ二がポツンとひとりぽっちでおったげな。ある日猿はあんまりつまらな…
むかし、あるところに大分限者(おおぶげんしゃ)で、とても話の好きな婆(ば)さまが住んでおられたそうな。その隣には、彦八(ひこはち)といって、こちらは…
この紀州(きしゅう)の国(くに)じゃのう、昔から十一月の七日は、山の神さんのお祭りじゃゆうて、猟師(りょうし)も樵(きこり)も決して山には入らんもん…
むかし、むかし。あるところにお寺があって、和尚さんが一人で住まっていたって。この和尚さん、お寺の本堂を建てたいと思っていたけどお金が無かったって。和…
むかし。あるところに雨蛙(あまがえる)の親子がおった。親蛙(おやがえる)は子蛙(こがえる)を大事に育てたが、子蛙はちっとも親蛙の言うことを聞かん。親…
昔々あったと。あるとき、兎(うさぎ)が川の縁(へり)へ出てみたら、一匹の川獺(かわうそ)が川の中から魚を捕(と)って来て、うまそうに食うておった。そ…
むかし、あるところに、とんびの親子がおったそうな。子とんびはヘソ曲りの子であったと。親が、「山へ行け」と、言えば海へ行き、「海へ行け」と、言えば山へ…
むかし、あるところに継母(ままはは)があったと。五月のあるお陽さまのいい日に、継母は山の畑へ麦刈り(むぎかり)に行った。出しなに、継子(ままこ)に昼…
むかし、むかしの大昔。大ぜいの獣(けだもの)が集まって力競べをしたことがあったと。その頃は、猪はまだ首が長かったし、亀は手足が長かったと。組合わせで…
むかし、むかしの大むかし。フクロウは染物屋だったと。店は、たいした宣伝もせんのに、えらくはんじょうしたそうな。朝はまだ日の出んうちから、色んな鳥がや…
うそかほんとか知らんが、その昔、亀は、カナチョロのようにすばやく走りまわっておったそうな。あるとき、亀が日向(ひなた)ぼっこをしているところへ、雁(…
むかし、あるところに、母と息子が二人で暮らしていた。母は息子を可愛(かわい)がっていたが、息子の方は少しも母の言う事など聞きはしない。その為に、母は…
昔々(むかしむかし)。一人の美しい娘持った婆(ばあ)さまあったけド。あるとき、村の殿(との)さまァお通りになって、ほの娘ば見染(みそ)め、「どうぞし…
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
フジパン民話が終了し、今後どうなるのか心配していました。こちらのサイトで継続されるのですね。とても嬉しいです。六渡邦昭様がご快癒されますことをお祈り申し上げております。それでは失礼します。( 50代 / 男性 )
船頭が知ってたって事は医者の前にも見込まれた人がいたのかそれとも?( 30代 / 男性 )
小舟で釣鐘を二つも運んでたの?( 30代 / 男性 )
七不思議って怖いね( 10代 / 男性 )
猿は、悪いことをしたわけでもなく、むしろ困っていた翁の約束に応えて力を貸し、困難を取り除き、末娘を大切にし、その願いを叶えようと、出来る限りのことをしています。その猿が殺されてしまうことは、かわいそうでなりません。末娘は、結婚が嫌なら二人の姉のように断ればいいだけだと思いますし、それで婚約破棄になった為にが賠償しなければいけなくなってもそれは仕方のないことだと思います。しかし、猿は、殺されても仕方がないようなことはしていません。そして、娘は、猿の命を奪うこと以外の解決法を考えられるはずです。親孝行で賢い良い娘としてかかれている末娘は、最初から殺害しようと考えているようで、二人の姉よりずっと腹黒く残忍な娘だと思います。この話を、もしも取り扱わなければならない時は、自分の娘を労働の対価として物のように扱う翁やかけがえのない命を奪ってまで解決しようとした末娘の行動や、結局、猿を騙したり、殺害したりした翁や末娘が、そんなことで本当に幸せになれるのかどうかなどを問題にしようと思います。( 50代 / 男性 )
本当に驚きました。
たぬきけなげ( 30代 / 女性 )
令和四年6月10日現在、「和尚さんと狸」の話を聴いて感動し、このタヌさんの様に受けた恩義を長年努力してお返ししようとする若者、いや御仁はいるのだろうか… 少なくとも5年前の私ならばそんな余裕は無かったかも。今ならば、老い先短い今ならば、タヌさんがした様にコツコツと砂金を集められたかもしれない。欲望があるうちはなかなか出来ない感謝の所作。タヌさん有り難う。( 60代 / 男性 )
狸と和尚さんの友情に心温まりました。最後は切なかったけど、いいお話でした。( 30代 / 女性 )
いつも、ほっこりする民話をありがとうございます♪いつまでも残したいお話ばかりです!( 40代 / 女性 )
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