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草木の話・動物の由来にまつわる昔話(全36話)

郭公鳥の由来(かっこうどりのゆらい)

郭公鳥の由来(かっこうどりのゆらい) 【熊本県

昔あったと。 カッコという名前の子供があったと。 実の母さんは早ように死んで、継母(ままはは)が来たそうな。

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時鳥の兄弟(ほととぎすのきょうだい)

時鳥の兄弟(ほととぎすのきょうだい) 【石川県

昔、あるところに兄弟があったと。 兄は病気で目が見えなくなり、食べ物を探しに行けなくなったと。 弟は、一人で食べ物を探しにきては、兄にいいところを食べさせ、自分はまずいところばかり食べていたと。

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ネズミと蛇と猫(ねずみとへびとねこ)

ネズミと蛇と猫(ねずみとへびとねこ) 【埼玉県

むかし、むかし。 あるところに家があって、ネズミが巣を作って暮(く)らしていたと。 ある冬の日、一匹のネズミが縁の下を駈(か)けまわっていたら、突然足元の土が崩(くず)れて、つんのめって穴に落ちたと。

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きつつき

きつつき 【秋田県

昔、昔。 ある家さ一人の婆(ばあ)さん餅(もち)焼(や)いていたけ、トントン戸を叩(たた)ぐ音して、旅人、 「すまねども、ちょっと休ませて呉(け)ねしか」 と、言ったども。

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首にかせを掛けた蚯蚓(くびにかせをかけたみみず)

首にかせを掛けた蚯蚓(くびにかせをかけたみみず) 【長崎県

昔、同じ年ごろの女が二人、隣同士(となりどうし)に住んでおったと。 二人とも機織(はたお)りが上手で、毎日毎日機(はた)の織り競(くら)べをしておった。

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鳥の知恵(とりのちえ)

鳥の知恵(とりのちえ) 【宮崎県

むかし、むかし、鳥の仲間の一番の頭(かしら)に、孔雀(くじゃく)という鳥がいたと。 その孔雀が、あるときワナにひっかかって、身動き出来なくなったそうな。 仲間の鳥たちは大騒動だと。

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ヒバリとウズラとヨシキリ(ひばりとうずらとよしきり)

ヒバリとウズラとヨシキリ(ひばりとうずらとよしきり) 【宮城県

むかしむかし、ヒバリとウズラとヨシキリは、仲良く一緒に暮らしていたそうな。ある日、ウズラに用ができて町へ出掛けることになったと。ウズラは履き物が無かったので、ヒバリの草履を借りようと思った。

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梢で啼く烏(こずえでなくからす)

梢で啼く烏(こずえでなくからす) 【岩手県

むかしあったと。烏(からす)は元々悪たれな鳥だったと。人が丹精(たんせい)かけて蒔(ま)いた種子(たね)を掘り返したり、藁屋根(わらやね)の破風(は…

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雲雀金貸し(ひばりかねかし)

雲雀金貸し(ひばりかねかし) 【岩手県

むかし、むかしの、大昔。あるところにヒバリがおって、金貸しを商売にしておったと。お日さまにお金を貸して、だいぶん日が経ったので、催促(さいそく)に行…

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豆の粉(まめのこな)

豆の粉(まめのこな) 【岩手県

昔々、あるところに、爺様(じさま)と婆様(ばさま)があったとさ。あるとき、爺様が庭の前を掃(は)いていると、豆コが一つ、隅(すみ)から、ころころころ…

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蕨の恩(わらびのおん)

蕨の恩(わらびのおん) 【岩手県

むかし、むかし、あるところにヘビがおったと。春のポカポカした日に昼寝をしていたら、土の中から茅萱(ちかや)が芽を出して、とんがった先でヘビの身体を突…

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豆と炭とワラ(まめとすみとわら)

豆と炭とワラ(まめとすみとわら) 【岩手県

むかしむかし、あるところにお婆さんがおったと。お婆さんは、豆を煮ようと思って、空豆を水につけておいたと。柔らかくふくれたころ、鍋にザランとうつしたの…

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郭公鳥の由来(かっこうどりのゆらい) 【埼玉県

むかし、むかし、あるところにおっ母(か)さんと息子とが暮らしてあった。息子は親不幸者であったと。春になったので、おっ母さんが田んぼの代掻(しろかき)…

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竜神様の伝授(りゅうじんさまのでんじゅ) 【岩手県

むかし、むかし、あるところにひとりの男があったと。 あと子は畑仕事をするでもなく、毎日、毎日、浜辺(はまべ)に腰(こし)を下ろしては日がな一日海を眺(なが)めていたと。

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狐と熊(尻尾の釣り型)(きつねとくま おっぽのつりがた) 【埼玉県

むかし、むかし。 ある冬の寒い日に、漁師(りょうし)が氷に開けた穴から釣(つ)り糸をたれて、数匹(ひき)の魚を釣り上げたと。 「どれ、寒くもあるし、腹(はら)もすいたし、こんなところで、帰るとするか」 というて、橇(そり)に魚を乗せて帰ったと。

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烏と鷹(からすとたか) 【鹿児島県

むかしは染物(そめもの)をする店を普通(ふつう)は紺屋(こうや)と呼んだがの、このあたりでは紺屋(くや)と呼んどった。紺屋どんは遠い四国の徳(とく)島からくる藍玉(あいだま)で染物をするのですがの、そのやり方は、藍甕(がめ)に木綿(もめん)のかせ糸を漬(つ)けては引きあげ、キューとしぼってはバタバタとほぐしてやる。

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鯨むかし(くじらむかし) 【高知県

むかし、むかしの大昔。 鯨は山に棲んでおったと。 大きな体で動きまわるたびに木がバキバキ倒され、草がすりつぶされる。たくさん食うので山の動物が減ってきた。

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蜜柑のはじまり(みかんのはじまり) 【山形県

むかし、むかし、あるところにお寺があって、和尚様がひとり住まわれておらしたと。ところがその和尚様、だんだん年をとられて今にもお迎が来るばかりになったと

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泥棒狐と熊の尾っぽ(どろぼうぎつねとくまのおっぽ) 【埼玉県

むかし、あるところに悪知恵の働く狐がおったと。ある冬の寒い日、狐は腹を空かせて、どこかに食べる物はないかと探し探し川辺りまで来たと

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時鳥の物数え(ほととぎすのものかぞえ) 【山梨県

むかしむかしのおおむかし。あるところにひとりの継母がおって、いつも継子の娘をいじめてばかりいたそうな。ある日のこと、柿を十個、戸棚の中にしまっておいて用達に出かけたと。

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雀とキツツキ(すずめときつつき) 【鳥取県

むかし、雀(すずめ)とキツツキは人間だったってな。ある時、雀のおっ母さんの具合(ぐあい)が悪うてなあ、使いの者が・・・

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猿の尻は真赤っか(さるのしりはまっかっか) 【佐賀県

むかし、むかし、あるところに爺さんと婆さんとが暮らしてあった。爺さんは毎日山の畑のウネ打ちに行っておったと。ある日のこと、爺さんが畑のウネを打っていたら、畑の縁(へり)にあった石に猿(さる)が腰掛(こしか)けて、爺さんの悪口言うたと。

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ホトトギスの兄弟(ほととぎすのきょうだい) 【山形県

とんとむかし。あるところに、兄と弟が住んでおった。あるとき、兄は病気になって、ちっとも働けんようになってしまった。それで、弟は、「あんちゃんの分まで、おれが働かないかんな」と、毎日毎日、汗みどろになって働いていた。

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猿蟹ひとりぽっち(さるかにひとりぽっち) 【島根県

昔があったげな。ある山に猿(さる)がポツンとひとりでおったげな。海っ端(ぱた)にはカ二がポツンとひとりぽっちでおったげな。ある日猿はあんまりつまらな…

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自分の頭を食った蛇(じぶんのあたまをくったへび) 【鳥取県

むかし、あるところに大分限者(おおぶげんしゃ)で、とても話の好きな婆(ば)さまが住んでおられたそうな。その隣には、彦八(ひこはち)といって、こちらは…

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山におった鯨(やまにおったくじら) 【和歌山県

この紀州(きしゅう)の国(くに)じゃのう、昔から十一月の七日は、山の神さんのお祭りじゃゆうて、猟師(りょうし)も樵(きこり)も決して山には入らんもん…

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金貸しほととぎす(かねかしほととぎす) 【滋賀県

むかし、むかし。あるところにお寺があって、和尚さんが一人で住まっていたって。この和尚さん、お寺の本堂を建てたいと思っていたけどお金が無かったって。和…

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雨蛙の親不孝(あまがえるのおやふこう) 【岐阜県

むかし。あるところに雨蛙(あまがえる)の親子がおった。親蛙(おやがえる)は子蛙(こがえる)を大事に育てたが、子蛙はちっとも親蛙の言うことを聞かん。親…

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尻っ尾の釣り(しっぽのつり) 【石川県

昔々あったと。あるとき、兎(うさぎ)が川の縁(へり)へ出てみたら、一匹の川獺(かわうそ)が川の中から魚を捕(と)って来て、うまそうに食うておった。そ…

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鳶不幸(とんびふこう) 【静岡県

むかし、あるところに、とんびの親子がおったそうな。子とんびはヘソ曲りの子であったと。親が、「山へ行け」と、言えば海へ行き、「海へ行け」と、言えば山へ…

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かっこう鳥と継母(かっこうどりとままはは) 【山梨県

むかし、あるところに継母(ままはは)があったと。五月のあるお陽さまのいい日に、継母は山の畑へ麦刈り(むぎかり)に行った。出しなに、継子(ままこ)に昼…

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猪と亀(いのししとかめ) 【長野県

むかし、むかしの大昔。大ぜいの獣(けだもの)が集まって力競べをしたことがあったと。その頃は、猪はまだ首が長かったし、亀は手足が長かったと。組合わせで…

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梟の染物屋(ふくろうのそめものや) 【長野県

むかし、むかしの大むかし。フクロウは染物屋だったと。店は、たいした宣伝もせんのに、えらくはんじょうしたそうな。朝はまだ日の出んうちから、色んな鳥がや…

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亀の甲ら(かめのこうら) 【新潟県

うそかほんとか知らんが、その昔、亀は、カナチョロのようにすばやく走りまわっておったそうな。あるとき、亀が日向(ひなた)ぼっこをしているところへ、雁(…

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水乞鳥の不孝(みずこいどりのふこう) 【埼玉県

むかし、あるところに、母と息子が二人で暮らしていた。母は息子を可愛(かわい)がっていたが、息子の方は少しも母の言う事など聞きはしない。その為に、母は…

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雉になった娘(きじになったむすめ) 【山形県

昔々(むかしむかし)。一人の美しい娘持った婆(ばあ)さまあったけド。あるとき、村の殿(との)さまァお通りになって、ほの娘ば見染(みそ)め、「どうぞし…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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獺と狐」の感想

音楽も入ってきて楽しい話しだなーっておもいました( 50代 / 女性 )

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色々な話⁉️!‼️( 10歳未満 )

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とーーでも面白い!( 10歳未満 / 女性 )

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吹奏楽でこの話がモデルの曲を弾いています♪ 参考になりました。( 10代 / 女性 )

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血が途絶えましたけど、いいんすか?これで…( 40代 / 男性 )

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爺様と婆様の話」の感想

爺様と婆様の話し方が面白い( 10歳未満 / 男性 )

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三枚のお札」の感想

ハラハラした。おもしろい!( 10歳未満 / 男性 )

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もんじゃの吉」の感想

ずるいやつやな。( 10歳未満 / 男性 )

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蛇鱗嫁」の感想

美女と野獣の逆バージョン!( 40代 / 女性 )