民話の部屋 民話の部屋
  1. 民話の部屋
  2. 偶然に宝を授かる昔話

偶然に宝を授かる昔話(全39話)

狐の苧桶(きつねのおぼけ)

狐の苧桶(きつねのおぼけ) 【岩手県

むがし、あるところにひとりの若者があって、長いこと雄猫(おすねこ)を飼(か)っていたと。 そうしたところが、この猫がいつもいつも夜遊びをするので、あるとき、若者は猫のあとをつけてみたと。

この昔話を聴く

一咲き千人(ひとさきせんにん)

一咲き千人(ひとさきせんにん) 【山形県

むかし、むかし、あるところに、正直で働き者の若い衆(し)があった。 ある日、背負籠(しょいこ)を背負(しょ)って、畑への道を登っていったら、天狗岩(てんぐいわ)の下に、天狗の鼻(はな)みたいのが落ちてあった。

この昔話を聴く

貧乏の神(びんぼうのかみ)

貧乏の神(びんぼうのかみ) 【秋田県

むがし、父(てで)と母(あば)と子供(こども)の三人居(い)てあったわけだ。 貧乏(びんぼう)で貧乏で、正月来たて食う物なも無(な)ぁふでナ、銭(じぇん)コはだけて、 「今夜年取りだんて、米コ買って来て、飯(まま)炊(た)いて食うど」 どで、その子さ、米買わせに行かせた訳(わけ)だ。

この昔話を聴く

宝の小槌(たからのこづち)

宝の小槌(たからのこづち) 【青森県

むかし、あるところに貧乏(びんぼう)な爺(じ)さまと婆(ば)さまがおったと。 あるとき、二人が畑で働いていると、空にきれいな虹(にじ)が出た。 「婆さま、あれ見ろや、きれぇな虹だ」 「ほだな、きれぇな虹だなや」 爺さまは、ふと思い出して…

この昔話を聴く

家督ゆずり(かとくゆずり)

家督ゆずり(かとくゆずり) 【岩手県

むかし、あるところに、三人の息子を持った分限者がおったと。あるとき、分限者は三人の息子を呼んで、それぞれに百両の金を持たせ、「お前たちは、これを元手にどんな商いでもええがらして来い。一年経ったらば戻って、三つある倉の内をいっぱいにしてみせろ。一番いいものをどっさり詰めた者に、この家の家督をゆずる」

この昔話を聴く

親棄と打出の小槌(おやすてとうちでのこづち)

親棄と打出の小槌(おやすてとうちでのこづち) 【岩手県

昔、あるところに婆様と伜(せがれ)とがあったと。その伜が年頃になったので、隣村から嫁(よめ)をもらったと。

この昔話を聴く

尻鳴り袋(しりなりぶくろ)

尻鳴り袋(しりなりぶくろ) 【秋田県

昔、前田の滝の沢に、三太ていう正直な男いてあったど。妻と二人で毎日釜焼していたけど。したども貧乏で、その上子供いっぺえ持って、食わせるもなも出来ねぇほど難儀していたど。

この昔話を聴く

赤い箆 白い箆(あかいへら しろいへら)

赤い箆 白い箆(あかいへら しろいへら) 【岩手県

むかし、あるところに生まれついてのよくよくの貧乏者(びんぼうもん)があったと。どれほど働いても稼いでも生計(くらし)がたたないので、旅に出た。旅に出…

この昔話を聴く

極楽を見たという話(ごくらくをみたというはなし)

極楽を見たという話(ごくらくをみたというはなし) 【岩手県

昔あるところに信心(しんじん)深い婆(ば)さまが良くない息子夫婦と暮らしてあったと。婆さまが齢(とし)とって働くことが出来なくなったれば、息子夫婦は…

この昔話を聴く

火焚き長者(ひたきちょうじゃ)

火焚き長者(ひたきちょうじゃ) 【岩手県

むかしむかし、あるところに貧乏な夫婦者(ふうふもん)がいたと。女房が、「明日(あした)はお正月さまござらっしゃるから、おらの作った笠(かさ)こば売っ…

この昔話を聴く

ねずみ浄土(ねずみじょうど)

ねずみ浄土(ねずみじょうど) 【青森県

むかし、あるところに爺(じい)と婆(ばあ)がおったと。あるとき、爺は山へ木を伐(き)りに行ったと。ガッキン、ガッキン木を伐って、飯時(めしどき)にな…

この昔話を聴く

江差の繁次郎「とんだ大漁」(えさしのしげじろう とんだたいりょう)

江差の繁次郎「とんだ大漁」(えさしのしげじろう とんだたいりょう) 【北海道

北海道(ほっかいどう)の江差(えさし)といったら、春先にはニシン漁で夜も昼もないほど賑(にぎ)わったものだ。「ニシン群来(くき)」というて、ニシンが…

この昔話を聴く

福を授けた貧乏神(ふくをさずけたぶんぼうがみ) 【香川県

むかし、あるところに男が住んでおった。その男は、よっぽど貧乏神(びんぼうがみ)に見込(みこ)まれているとみえて、どうにもならないほど困っておったと。

この昔話を聴く

鴨取り権兵衛(かもとりごんべえ) 【和歌山県

むかし、ある村に権兵衛さんという猟師がおったそうな。権兵衛さんは、冬になったら山に入って、鴨取ったり、兎取ったりして、夏になったら川へ行ってウナギ釣…

この昔話を聴く

大歳の火(おおどしのひ) 【長崎県

昔、ある分限者(ぶげんしゃ)の家で沢山の女中を使っていた。その中に主人のお気に入りの娘(むすめ)が一人いたと。明るくて、まめまめ、よう働く娘(こ)であったと。

この昔話を聴く

金神様(かねがみさま) 【山形県

むかしあったけど。あるところに若い夫婦がいてあったと。夫なる男は大層臆病者で、晩げには外の厠へ一人で小便にも行けないほどだと。妻は夫の臆病を治してやるべとて、夕顔のでっこいのを六尺棒に吊るして門口さ立てておいたと。

この昔話を聴く

沼の貸し膳(ぬまのかしぜん) 【山形県

むがす、あるどごろに貧乏な爺さまと婆さまがいだど。爺さまは毎日山で柴を刈り、それを町で売って暮らしを立てていだったと

この昔話を聴く

出世息子(しゅっせむすこ) 【鹿児島県

昔、あるところに夫婦者がおいやって、二人の間に男の子が出きんしゃった。その子は七ツ八ツになって使い事をよくするようになったが、親の言うことにそむいたことの無い子で、それが世間にも評判になった。

この昔話を聴く

天福地福(てんぷくちふく) 【新潟県

むかし、あるところに貧乏(びんぼう)なお爺(じい)さんがおったと。「正月二日の晩に、宝船(たからぶね)の絵を枕(まくら)の下にして寝れば良い夢を見る」と聞いたので、爺さんはその通りにして寝た。

この昔話を聴く

鼻のび糸巻(はなのびいとまき) 【鹿児島県

むかし、あるところに博奕(ばくち)の好きな男がおったと。今日も負ける、明日も負けるで、すっからかんになってしもたと。

この昔話を聴く

とっ付こうか ひっ付こうか(とっつこうか ひっつこうか) 【山口県

むかし、あるところにお爺(じい)さんとお婆(ばあ)さんが住んでおったそうな。あるとき、お爺さんは、山へ木を樵(き)りに行った。日暮れになってもカキン…

この昔話を聴く

宝来る水(たからくるみず) 【岡山県

むかし、あるところに大層(たいそう)な分限者(ぶげんしゃ)がおったと。大歳の晩に作男(さくおとこ)を呼んで、「明日は正月じゃけえ、早起きして若水(わ…

この昔話を聴く

ばくち打ちと天狗(ばくちうちとてんぐ) 【三重県

昔あった話やんけ、あるところにの、一人息子でばくち好きな男がおったんて。おやじからもろた銭もみなばくちに取られてしもて、一文無しになってよ、ふてくさ…

この昔話を聴く

味噌買橋(みそかいばし) 【岐阜県

むかし、あったと。飛騨乗鞍(ひだのりくら)の奥山(おくやま)深く分け入った中に沢上(そうれ)という谷があって、長吉(ちょうきち)という正直な炭焼きが…

この昔話を聴く

屁売りじいさ(へうりじいさ) 【石川県

むかしむかし、おじじとおばばが、自分の家の便所の屋根ふきしていたら、屋根ふきワラの中に、稲の穂(ほ)が一本まじってあったと。それを見つけたおじじは、…

この昔話を聴く

貧乏神の土産(びんぼうがみのみやげ) 【山梨県

むかし、あるところに貧乏な爺(じい)と婆(ばあ)がおったと。師走(しわす)になったのに米が一粒もなくて、大晦日(おおみそか)の晩を侘(わび)しく過ご…

この昔話を聴く

米出し人形(こめだしにんぎょう) 【新潟県

むかしあったんだと。ある村に、婆さと働き者の兄さが住んでいたと。兄さは木こりで、毎日山へ行って木を伐(き)っていたと。ある時、兄さが木を伐っていると…

この昔話を聴く

化け物は雨だれ(ばけものはあまだれ) 【新潟県

昔があったと。あるところに臆病(おくびょう)な父(と)っつぁがおったと。おっかながりで、夜はひとりで小便(しょうべん)しにも行かれず、いつも、かかに…

この昔話を聴く

佐渡の白椿(さどのしろつばき) 【新潟県

昔、あるところに二人の商人(あきんど)がおったと。二人は連れだって旅商(たびあきな)いに出た。行くが行くが行くと、とある浜辺に着いた。一人が、「足も…

この昔話を聴く

あぶの夢(あぶのゆめ) 【新潟県

とんと昔あったでん。ほかほかと南の風が吹くあたたかい日に、村の若い者が二人して、春山へたきものきりに行ったと。ひとりの男は山に消え残った雪をいじって…

この昔話を聴く

天福地福(てんぷくちふく) 【新潟県

昔昔、あるところに正直爺(しょうじきじい)と欲深爺(よくふかじい)とが隣あって暮らしてあった。ある年の正月元旦のこと、正直爺が婆と二人で村の鎮守様(…

この昔話を聴く

田之久(たのきゅう) 【新潟県

むかし、あるところに、たいへん親思いの田之久という若者が、おっ母(か)さんと二人っきりで暮らしておったと。田之久は、なかなか芝居がうまかったそうな。

この昔話を聴く

聞き違い 金は天子様(ききちがい かねはてんしさま) 【栃木県

昔、あるところに爺(じい)さんと婆(ばあ)さんが暮らしておったそうな。婆さんは耳が遠かったと。二人はよく働いてつつましく暮らしたのでだんだん金が貯(…

この昔話を聴く

狐の宝珠とマタギ弥八(きつねのほうしゅとまたぎやはち) 【山形県

トント昔(むがす)、あったけド。ある所(どこ)さ、弥八(やはち)っていう狩人(またぎ)あったド。ある時(どき)、山へ狩りへ行(え)ったけド。日ィ暮っ…

この昔話を聴く

福は外、鬼は内(ふくはそと、おにはうち) 【山形県

むかしむかし、あるところに貧乏(びんぼう)な夫婦がいてあったと。節分が近づいた頃、夫と女房は、「そろそろ節分がくるが、今年から『福は内、鬼は外』っち…

この昔話を聴く

ネズミの金干し(ねずみのかねほし) 【山形県

昔、あるところに爺さがおったと。爺さ、山に焼畑(やきはた)に行ったと。四隅(しすみ)を畝(うな)い、木組(きぐみ)をして焼き飯を供(そな)え、山の神…

この昔話を聴く

産女から力をさずかった話(うぶめからちからをさずかったはなし) 【山形県

むかし。山形のある村に、金蔵さんという、人は良いが、貧しい男がおったそうな。正月の十五日の晩のこと、一眠りして目を覚すと、急に便所へ行きたくなった…

この昔話を聴く

雁とり爺っちゃ(がんとりじっちゃ) 【山形県

むがしむがし。あるところに、爺っちゃと婆っちゃと居てあったど。爺っちゃ山さ芝刈(しばか)りに、婆っちゃ川さ洗濯に行ったど。そしたら、川上(かわかみ)…

この昔話を聴く

米倉 小盲(こめくら こめくら) 【兵庫県

昔、あるところに爺(じい)さんと婆(ばあ)さんが暮らしていたと。ある春雨(はるさめ)の降(ふ)る日、爺さんが簑笠(みのかさ)つけて畑おこししていたら…

この昔話を聴く

※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

みんなの声

〜あなたの感想をお寄せください〜

怖い
骨をかじる男」の感想

トイレにいけなくなる( 10歳未満 / 男性 )

驚き
蜘蛛女」の感想

蜘蛛女こわい けどおもしろい

楽しい
地蔵さまと爺婆」の感想

じじばばえらいぞ~!!! お地蔵さん大切に!( 10歳未満 / 女性 )

もっと表示する
驚き

お、お、男じゃ無くてよかった ち、ち、ちょっと怖いかも?( 10歳未満 )

驚き
偽の汽車」の感想

色々おかしい( 10歳未満 / 男性 )

楽しい
亀に負けた兎」の感想

うさぎヒーロー!!!!!!( 10歳未満 )

悲しい
「民話の部屋」の感想

絵をもっときれいにしたほうがいいと思う。