小学生のときに電話で聞いたお話でした なにかの拍子に思い出しました 「とんと昔あったとさ」ありがとう( 40代 / 男性 )
― 新潟県 ―
語り 井上 瑤
再話 六渡 邦昭
むかしあったんだと。
ある村に、婆さと働き者の兄さが住んでいたと。
兄さは木こりで、毎日山へ行って木を伐(き)っていたと。
ある時、兄さが木を伐っているところへ、曲(まが)りくねった杖(つえ)を持ち、白いヒゲをはやした仙人のような神様が出てこられて、
「これ兄さ、お前はよう働くすけ、福を授(さず)けてやる」
と、木の人形をくだされたと。
「この人形は、一日に米を二升ずつ生むすけ、お前は今度から米を買わんでもいいど」
「おう、こら、まあ、ありがたいこんでねか」
兄さは礼を言うと、人形をもろうて喜んで帰って行った。
家に帰って二階にあがると、人形を箱の中にしまって、
「こら、大事な宝物だ」
と、かしわ手を二つポンポンとうって拝(おが)んだと。
ほうして、毎日、二升の米を出してもろうて楽に暮らしていたと。
ほしたれば、婆さが、
「おらちの兄さは、毎日二階から米持ってきてマンマ炊(た)くが、おら不思議でなんねえ。まあ、今日という今日は行って見てこうや」
と思うて、二階へあがってそこらを捜(さが)したら、箱があったと。
ほうしたれや、その箱のふたを取って見たれば、かわいげの人形が入っていて、尻(しり)からポロリポロリと米が出ていたと。
「あやぁ、これは不思議な。んでも、これっぽっちじゃあじれったい。もっといっぺ出してやれ」
と、小刀で尻の穴をでっかくしたと。
ほうしると、米の出るのがヒッチリ止まって、一粒も出なくなってしまったと。
いきがポーンとさけた。ドッピン。
小学生のときに電話で聞いたお話でした なにかの拍子に思い出しました 「とんと昔あったとさ」ありがとう( 40代 / 男性 )
むかし、ある村にすぐれた娘(むすめ)をもった長者があった。 娘は器量もよいが、機織(はたおり)の手が速く、朝六(む)つから暮(くれ)の六つまでに一疋(いっぴき)の布(ぬの)を織(お)り上げてしまうほどだったと。
むかし、むかし、あるところに、正直で働き者の若い衆(し)があった。 ある日、背負籠(しょいこ)を背負(しょ)って、畑への道を登っていったら、天狗岩(てんぐいわ)の下に、天狗の鼻(はな)みたいのが落ちてあった。
「米出し人形」のみんなの声
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