王様も根っからの悪党ではなかったと。成程成程成程成程。
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むかし サルとカエルがおって、餅搗(もちつ)いて食べまいかという相談をしたと。 ペッタラペッタラペッタラコ ペッタラペッタラペッタラコ
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むかし、あるところにお兄ちゃん犬と妹犬(いもうといぬ)があったって。 ある日のこと、二匹が連れだって歩いていたら、道端におむすびがふたつ落ちていた。
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あったてんがの。 昔、あるところにキツネとムジナがあったてんが。 あるとき、ムジナがキツネのところへやって来て、
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むかし、あったと。 あるとき、狼、のどさ骨(ほね)ひっかげて苦しんでいたけど。 「ああ、せつねゃ。たれか、この骨抜いで呉(け)だら、うんと良(え)え物呉(け)るぞ。ああ、だれか頼(たの)む。」 て、狼、ウン、ウンうなって、しゃべったど。
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とんと昔あったげな。 ある夏の日、海端(うみばた)でたこさんが海からはい上がって昼寝(ひるね)をしておったら、そこへ猿(さる)さんが出て来て、おいしそうなから思って、たこさんの足を一本食べてしまったと。
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むかし、むかし、あるところに獺(かわうそ)と狐(きつね)があって、道で行き合ったと。狐が、 「ざいざい獺モライどの、よい所で行き合った。実はこれからお前の所さ話しに行くところだった」 というた。
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兎と亀の話は知っているね……兎が負けたやつだ。でも、このあと負け兎がどうしたかは、余り伝わっていない。今週は、その続きを話そうかの。
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むかし、ある山家に年老いた飼犬がおったと。ある日、犬が家の前庭で寝そべっていると、家の者が、「おら家の犬も年をとって、ごくつぶしなったもんだ。皮でも剥いでやるか」と話しているのが聞こえた。
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むかし、あるところにひとりの男がおって闘牛(とうぎゅう)を飼(か)っていたと。黒牛(くろべこ)の、すばらしい闘牛だと。角(つの)は人の腕(うで)より…
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むかし、山奥の家で、爺さまと婆さまが、一匹の馬を飼っておった。ある雨がざんざ降りの夜に、虎がやってきて、馬をとって食おうと馬小屋にしのびこんだ。家の…
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むかし、むかしの大むかし。あるところに虎と田螺(たにし)がおったと。あるとき、虎は田螺を見て、「こらこら、そんなところをジワリジワリ歩いていると踏(…
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昔、あったずもな。川の中にいた小鮒(こぶな)のせいしょう、ある晩夢みたずもな。四本柱立って、サラサラ雪降って、濁(にご)った川さドブンと落ちだ夢だっ…
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むかしむかし、猿(さる)と蟹(かに)といてあったど。あるとき、猿が蟹さ、「蟹、蟹、二人して餅(もち)コ搗(つ)がねがぁ」いっだど。そしたら、蟹も搗く…
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むかし、あるところに、猿とかわうそが棲(す)んでいたそうな。猿は、かわうそがいつも魚をとってはおいしそうに食っているのを見て、うらやましくてたまらな…
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むかし、あるところにキツネとクマがおったそうな。二匹は山で出合ったと。「クマどん、ふたりで畑をつくろうや」「うん、そりゃよかろう」ということになって…
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昔々、因幡(いなば)の国に白い兎がいたそうな。毎日浜辺にやって来ては、「何とかして、海渡って向こう岸さ行ってみてえなあ。んだげんども俺(お)ら泳がん…
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昔々、あるところにカニがおったと。 カニは馬の足跡(あと)みたいな田んぼに稲(いね)を作ったと。カニは、苗(なえ)に、 「早ようふとらにゃ鋏みきるぞ」 と言うたら…
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昔、昔、あったと。 日本(にっぽん)の狼(おおかみ)のところに、天竺(てんじく)の唐獅子(からじし)から腕競(うでくら)べをしよう、といって遣(つか)いがきたそうな。日本の狼は、狐を家来にしたてて、天竺へ行ったと。 天竺では唐獅子と虎が待っていた。
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昔、あったと。鶉(うずら)と狸(たぬき)があったと。 あるとき、鶉と狸が道で出合ったと。鶉が、 「狸どん、狸どん。今日はお前に殿(との)さまの行列を見せてやろうと思うが、どうだ、井ぐいに化けないか」 と、狸にもちかけた。
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むかし、あったけど。狢と狐が、道でばったり会ったと。「狐どん、狐どん、ひさしぶりじゃのう」「これはこれは狢どん。本当にひさしぶりじゃ」というているうちに、狐が、…
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とんと昔があったけど。ある日、ネズミとイタチが道で出会うたと。ネズミが、「イタチどん、イタチどん、おら粟の穂三穂持っている。一緒に種蒔きしねか」と言うたら、イタチが、「そりゃ、いいども。育ったらどうする」 と聞いたと。
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とんと昔もあったげな。狐と狸とあったげな。昔から、“狐は千年昔のことを識り、狸は三日先のことを知る”ということだそうな。あるとき、狸が山道をと通っていたら狐と出逢うたそうな。
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むかし、ある所に大猫と小猫がおったそうな。ある日のこと、この二匹の猫が揃って歩いて行くと道端におむすびが二つ落ちていた。
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むかし、ある寺に年をとった猫がいたと。ある日、その猫が和尚さんの前にきちんと前足を揃えて「おら、昔からたくさんの鼠を殺した罪ほろぼしに、お坊さんになりたいがで、頭を剃ってくだはれ」と、頼んだと。
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むかし、むかしの大昔。あるときな、鳥たちが東と西に分かれて戦争をすることになったんだと。そこで、東の鳥たちは蝙蝠に加勢を頼みに行ったんだと。
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むかし、あるところに狼(おおかみ)と兎(うさぎ)がおったと。ある日のこと、狼と兎が山道でバッタリ出会うた。狼は兎がびっくりしているのを見て、いいことを思いついた。
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むかしむかし、ある竹藪(たけやぶ)の中に、大きな虎が一匹住んでおったと。虎は日ごろから、ひととび千里(せんり)じゃ、と走ることの早いのを自慢(じまん)にして、いばっておったと。
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むかし、むかし、あるところに太郎狐と治郎狐の兄弟狐があったと。ある日のこと、二匹が連れだって山道を歩いていたら、道端に握り飯が二個、竹の皮に包まれて落ちていた。いい匂いだと。
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むかし、むかし。きつつきと雀は姉妹(しまい)だったそうな。あるとき、きつつきと雀は着物を織ろうとかせ糸を染めていたと。そしたらそこへ使いが来て、「親…
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昔、竜宮の神さまのひとり娘、乙姫(おとひめ)が病気になったので、法者(ほうじゃ)に占ってもらったと。法者はムニャラ、ムニャラ占いをやって、「この病気…
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むかし、竜宮浄土の乙姫さまが病気になられて、いっこうに治らないんだと。神様に見てもらったら、「猿の生き肝を食えばよくなる」と言われた。「ほうせば、だ…
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お前(ま)んさぁ、知っとられますかいのう。月夜の晩にゃぁ、猪(いのしし)が山ん中で相撲(すもう)ば取っちょるっちゅうのを。ん、知らんか、そうか、なら…
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むかし、あるところにサルとカニがおったって。あるとき、カニが河原(かわら)を散歩していたら握(にぎ)り飯がひとつ落ちていた。拾うて運んでいたら、サル…
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むかし、むかし。あるよく晴れた日のこと。たんぼのあぜに田螺(たにし)がのこのことはいあがり、気持ちよさそうに日向(ひなた)ぼっこをしていたと。すると…
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なんと昔があったげな。昔にの、狸と狐が山を歩きよったら鶯の巣があったんで、「ええっ!こがあなもの壊(こわ)してやれ」ちゅうて、足で蹴散らかしてしもう…
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昔、あるところに染物屋があったと。この家の息子は仕事もせんと遊んでばっかりの極道者(ごくどうもん)だったと。あるとき、お城のお侍(さむらい)が白絹(…
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むかしむかしの大昔。森の奥で鳥の鷹(たか)たちが大勢集まって、酒盛(さかも)りを開いて、賑(にぎ)やかに飲んだり歌ったりしていたと。何でも、鳥の王様…
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むかし、むかしの大昔。ある山に兎と亀とフクロウが仲良う暮らしていたんやと。ある日のこと、兎が亀にこう言うんや。「亀やんよう、昔、昔のことに、わしのご…
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むかし、あるところにネズミとイタチがおって、川原でばったり出合ったそうな。「ネズどん、ネズどん。ここの草むらをおこして、二人で粟(あわ)でも蒔こうや…
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昔、あるところに雲雀(ひばり)とお天道(てんと)さんとがあったと。二人は、バクチが大好きだったと。ある日、二人は誘い合ってバクチ場(ば)へ行った。お…
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むかし、あるところに蟻と鳩がおった。蟻は地べたを歩きまわり、鳩は木の枝にとまって羽を休ませていたと。そしたら、風がピューと吹いて、地べたの蟻が吹き飛…
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むかし、むかしの大昔。ある山に親兎(おやうさぎ)と子兎(こうさぎ)が住んであったと。ある日、親兎が食べ物を見つけに行った。行くとき、子兎に、「寂しい…
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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
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王様も根っからの悪党ではなかったと。成程成程成程成程。
夜中に啜る雑炊が又美味いのよ。
流石一休さんやな。鳥類であっても家族同然か。良いお話じゃないですか。ねえ?
いいね~面白い( 10代 / 男性 )
なるほど。五感には五感で返したか。うまい返しだ。( 40代 / 女性 )
狐お見事。狐の方が一枚上手だったね。( 40代 / 女性 )
黒ねずみは命拾いをしたね。しかし、白ねずみはいずこへ?( 40代 / 女性 )
帰るときにごぼうの葉がよいのか?手ぬぐいを借りて腰に巻いた方がまだマシな気がする。( 40代 / 女性 )
ささいな事でお后を城から追い出しておいて、「潮と水を人民に返してあげなさい」とは、王様らしいことを言ったね。( 40代 / 女性 )
あかんわな。貧乏神は一回取り付いたら二度と離れへん。
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