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富山県の昔話(全10話)

閻魔の失敗(えんまのしっぱい)

閻魔の失敗(えんまのしっぱい)

むかし、むかし、富山の置き薬屋(おきぐすりや)が、どうしたはずみか、死んでから地獄(じごく)へ落ちたと。 地獄の門をくぐると、大勢の仲間たちがいて、「よお、おまえもか」「お前もか」というてなつかしんだと。 そこへ鬼が来て、大きい鉄棒でみんなを押しやって、釜(かま)の中へざらざらとさらいこんでしまった。

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子供と猫絵(こどもとねこえ)

むかし、むかし、あるところに絵を画くことが大好きな子供がおった。 とりわけ猫が好きで、いつも猫の絵ばかり画いていたと。 あるとき、 「おら、絵を画きながら諸国を旅して歩きたい」 といって、絵道具を担いで旅に出たと。

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舌切り雀(したきりすずめ)

昔があったと。あるところに爺と婆があったと。ある日、爺は山へ柴刈りに行った。爺が弁当を木の枝につるしておいたら、雀が来て弁当を喰うて、そこへ寝てしも…

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カマ池の由来(かまいけのゆらい)

むかし、越中(えっちゅう)の国、今の富山県にある村に横笛のたいそう上手な若者がおったと。 若者は炭焼きだった。山の中に小屋と窯(かま)を作り、そこに寝泊(ねと)まりしながら炭を焼くのだと。若者はなぐさみに夜毎(よごと)笛を吹(ふ)いていた。

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頭を剃った猫(あたまをそったねこ)

むかし、ある寺に年をとった猫がいたと。ある日、その猫が和尚さんの前にきちんと前足を揃えて「おら、昔からたくさんの鼠を殺した罪ほろぼしに、お坊さんになりたいがで、頭を剃ってくだはれ」と、頼んだと。

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十六人谷(じゅうろくにんだに)

むかし、越中、今の富山県の山奥の谷で、十六人のきこりと一人の飯たきの爺さまが仕事をしていた。毎日、毎日、斧をふるう音がコーン、コーンと谷じゅうに木魂した。

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木挽きと小人(こびきとこびと)

むかし、むかし。あるところにひとりの木挽(こびき)がおったと。ある日のこと、その木挽が山に入って、「さあ、今日はこの木を伐(き)ろうかな」と独り言を…

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山の者と町の商人(やまのもんとまちのあきんど)

むかし、ある山奥(やまおく)に村があったと。その村から、険(けわ)しい山坂をいくつも登ったり下ったりしたふもとに、お城下町(じょうかまち)があったと…

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鶴と和尚(つるとおしょう)

むかし、むかし、ある大きな寺に和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう)さんたちが住んでおったと。寺の境内(けいだい)に大きな松の木があって、毎年季節にな…

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元取山(もとどりやま)

むかし、ある山にほら穴があってな、麓(ふもと)の村の者は、このほら穴から、お客用のお膳(ぜん)やお椀(わん)を借りとったそうな。ほら穴の前で、ポンポ…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

みんなの声

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悲しい
茨木童子」の感想

あちしは色んな意味で茨木くん推しなので、彼の生い立ちにちょっと同情しちゃいました。( 20代 / 女性 )

悲しい
茨木童子」の感想

人間の両親のもとに生まれながらも、鬼として忌み嫌われてほうっておかれた茨木くんがなんとも可哀そうだとは思うけど、最後の最後まで親思いだったところもジーンってきた気がする。あちしも色んな意味で茨木くん推しだからちょっとはその常識離れした生い立ちにも同情しちゃうかもなー。鬼にだって、慈しみはあるんだ!( 20代 / 女性 )

悲しい
榛名湖の腰元蟹」の感想

恋はいつの時代も命を投げ出すほどの力があるんだなと思った( 10代 / 女性 )

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感動
猫女房」の感想

最後に幸せになって良かった 良いお話だった!( 10歳未満 / 女性 )

怖い
時鳥の兄弟」の感想

兄万歳!、!、!、( 10歳未満 )

驚き
脂とり」の感想

そろりんべったりあぶのかわ ってなんです( 10代 )

驚き
正直爺と仔犬」の感想

金玉といった表現なんてして良いのでしょうか?下ねたなきがしますが。..,( 男性 )

悲しい
カラス女房」の感想

なんで 女房になったのでしょう? 人間になりたかったとして、兄様はカラスではいけなかったのでしょうか?( 70代 / 女性 )

驚き

出産ほどではないと思うけど結構痛そうΣ(>Д<)( 男性 )

悲しい

新しいエンディングをつけよう。 「河童はその男を生き返らせて、新しい殿様にその男がなった。その男は、ちゃんと人を人として最後まで尊重する男であり、ちゃんと人がさきわい合う地域になりましたとさ。」みたいな。 そうしようよ。( 30代 )