ヘビが、ぎせいになってもきずおなおしたいきもちがつたわりました。( 10歳未満 / 男性 )
― 青森県 ―
語り 井上 瑤
再話 能田 多代子
整理・加筆 六渡 邦昭
昔、あるお寺(てら)に一人の和尚がいた。
あまり裕福(ゆうふく)でもないので小坊主(こぼうず)も置(お)けないから、一匹(いっぴき)の蛇(へび)をあずかって置いた。
いつも外出(がいしゅつ)するときには、蛇に今出て行くと告(つ)げるし、帰って来れば、また帰ったと言う。
蛇はいつも入口のところで番(ばん)をして、首(くび)を長くして和尚の送(おく)り迎(むか)えをしたと。和尚も蛇を大変可愛(かわい)がっていたと。
挿絵:福本隆男
ある夜、和尚は外出から帰って来て、何の気なしに黙(だま)って潜戸(くぐりど)を開けて入った。蛇はいきなり脛(すね)に噛(か)みついた。
和尚は驚(おどろ)いて、
「蛇、蛇、おれだ」
と言うた。
蛇はすぐに放(はな)したが、その噛みあとは大層(たいそう)痛(いた)んだと。和尚は、
「蛇、蛇、おめに噛まれたところァ、痛くて困(こま)る。何薬(なにぐすり)つけたら良(え)がなぁ」
と聞(き)いた。
すると蛇はどこかへ行って見えなくなった。
次の朝、和尚が起きて見たら、土間(どま)の上り場のところへ朝顔(あさがお)のつるがたくさん置いてあった。そして、その傍(そば)で蛇が死んでいた。
「これをつけろということだなぁ」
と言うて、和尚が朝顔を煎(せん)じて傷口(きずぐち)につけたら、噛傷が治(なお)ったと。
蛇は、蛇には朝顔が毒(どく)だと知(し)っていながら朝顔のつるをとってきたと。
そのことを知った和尚は、蛇塚(へびづか)を建(た)てて、供養(くよう)したと。
とっちぱれ。
ヘビが、ぎせいになってもきずおなおしたいきもちがつたわりました。( 10歳未満 / 男性 )
蛇健気です。ガチャピンみたいな癒し系の蛇ですね( 30代 / 女性 )
蛇くん...( 10代 / 女性 )
蛇のことを見直しました。。。
自分が死んででもおしょうさんを助けたのが感動しました。( 10歳未満 / 男性 )
ヘビいいやつ( 10代 / 女性 )
ヘビって怖いものかと思ったら… ( 10代 / 女性 )
むかし、あるとこにバカ聟どんがあった。 ある日、嫁さんの実家から、 「こんど、ふすまが貼れたから見に来るように」 という報せが届いた。 それで、嫁さんがこっそり、ふすまの絵を見に行ったと。ふすまには梅と鶯の絵が画いてあった。
「朝顔と蛇」のみんなの声
〜あなたの感想をお寄せください〜