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大きな話・法螺話にまつわる昔話(全26話)

卓兵衛話(たくべえばなし)

卓兵衛話(たくべえばなし) 【宮城県

むがす、卓兵衛(たくべえ)さんという頓智(とんち)のある人がいたど。 お伊勢参(いせまい)りから無事(ぶじ)に帰って来たんで、日頃ねんごろにしている和尚(おしょう)さんのどこさ、お土産(みやげ)を持ってったど。

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とっぽう話 二題(とっぽうばなし にだい)

とっぽう話 二題(とっぽうばなし にだい) 【高知県

南国土佐では「ほらふき話」を「とっぽう話」という。土佐の「とっぽう話」は、とにかく陽気(ようき)で底ぬけに明るい。じめじめした暗さや、意地悪いたくらみといったものがない。

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としくらべ

としくらべ 【山口県

昔話の中には、後世(こうせい)に語り継がれるかどうか、よくわからない話が沢山(たくさん)あります。 はたして生き残るのか、はたまた消えてしまうのかは、そのお話の生命力次第ですから、無用の心配はしないで、今ある話をただ単純に、あははと笑っていればいいのかもしれません。

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穴掘長兵衛(あなほりちょうべえ)

穴掘長兵衛(あなほりちょうべえ) 【青森県

むかし、ある村に爺(じ)さまと婆(ば)さまがおったと。 あるとき二人で大根の種を蒔(ま)いたら、秋になってどこのものより育(おが)ったと。 爺さまと婆さまが大根を掘(ほ)りに畑へ行ったら、とりわけ一本、今まで見たこともない大きな大根があった。

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仁王とどっこい(におうとどっこい)

仁王とどっこい(におうとどっこい) 【青森県

むかしむかし、日本に仁王という男がおって、力持ちでは日本一だったと。あるとき、仁王は八幡さまへ行って、「唐の国には、“どっこい”という名の力持ちがいるということだから、わしはそれと力競べしてくるべと思うとるが」と、お伺(うかが)いをたてたと。

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わに鮫と医者坊主(わにざめといしゃぼうず)

わに鮫と医者坊主(わにざめといしゃぼうず) 【岩手県

昔、ある渡場(わたしば)に乗り合いの船(ふね)があったと。お客を乗せて海を渡っていたら、急に船が動かなくなったと。いっくらこいでも、船は前にも進まない、後にも戻(もど)らない

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頭の池(あたまのいけ)

頭の池(あたまのいけ) 【秋田県

昔、あるところに貧乏な爺さがおったと。ある時、爺さが山へ木の実をさがしにいったと。そしたら、熟(う)れた柿の実ひとつ、ボタリと爺さの頭に落っこちたと…

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最後のうそ(さいごのうそ) 【福井県

むかし、あるところに、とほうもない嘘つき爺がおったと。爺の若い頃、近所の人が嫁さんを世話しようとしたら、相手の娘っこに、「エ―あの人ぁ、そんなあ、う…

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ほらくらべ 【新潟県

昔、江戸のほら吹きが越後(えちご)のてんぽこきのところへ、ほらくらべにやって来たそうな。ところが、その時はちょうど越後のてんぽこきが留守だったので、…

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牛と蛙(うしとかえる) 【山梨県

むかし、あるところに蛙(かえる)の親子が暮(く)らしておった。 ある日、子蛙が川っ端(ぱた)へ遊びに行ったら、一匹(いっぴき)の牛が草を食(は)んでいるのに行き逢(あ)った。

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節分の鬼と伝兵衛爺(せつぶんのおにとでんべえじい) 【新潟県

むかし、あるところに伝兵衛(でんべえ)という爺(じい)がおった。酒とバクチとケンカが何より好きで、おまけに偏屈者(へんくつもん)であったと。 ある年の節分の晩(ばん)、 「よそと同じように豆まきしてもつまらん。おらとこはあべこべにやる」 「そうれ、福は外、鬼(おに)は内」 というて、豆まきしたと。

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惚れ薬(ほれぐすり) 【愛知県

むかし、あるところに商人の番頭さんがおったと。「俺もそろそろ嫁ごを貰わんとならんが、どうせ貰うんなら美しい嫁ごが欲しいものだ」そう考えて、毎日毎日、あちらこちらと商売に行っていたら、あるところで、「惚れ薬」があるという耳よりの話を聞いたと。

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漁師に釣られた男(りょうしにつられたおとこ) 【岡山県

むかし、あるところになまけものの男がおったと。毎日遊(あそ)びほうけて、ちいっとも畑仕事を手伝わん。とうとう親に勘当(かんどう)されてしまったと。

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狼と飛脚と泣く子(おおかみとひきゃくとなくこ) 【広島県

むかし、むかしあったんだって。ある山の中に一匹の狼(おおかみ)がいたんだって。ちょうど今日みたいな寒い夜にね、狼は腹を空(す)かして、

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犬の眼(いぬのめ) 【宮城県

昔、あるところに一人の男があった。男は眼(め)の病気になったと。痒(かゆ)くなり、痛(いた)くなり、かすんできて、だんだん見えなくなった。

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野川の要三と鹿の毛皮(のがわのようぞうとしかのけがわ) 【高知県

高知県安芸郡北川村(こうちけんあきぐんきたがわむら)の野川に、要三(ようぞう)といって、とっぽこきの面白い男がいた。明治の頃に生きて、かずかずのとっぽ話をふりまいて今に語り継がれている。とっぽ話というのは、ほら吹き話のことでこれもそのひとつ。

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半ぴどんと外記どん(はんぴどんとげきどん) 【宮崎県

昔、日向(ひゅうが)の国、今の宮崎県(みやざきけん)の跡江(あとえ)に半ぴどんというとんちものが居(お)ったと。ある日のこと、跡江の半ぴどんが「高岡…

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溶ろかし草(とろかしぐさ) 【佐賀県

むかし、あるところに蕎麦(そば)好きの男があった。丼(どんぶり)で十五杯も食うのだと。ある日、男が蕎麦を食うているところへ博労(ばくろう)がきて、「…

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長生きくらべ(ながいきくらべ) 【長崎県

むかし、むかし、あるところに三匹の猿がおったと。三匹の猿は栗山へ栗拾いに出かけた。ところが、いくら探しても栗が見つからない。あっちこっち探して、よう…

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鴨取り権兵衛(かもとりごんべえ) 【岡山県

むかし、あるところに、権兵衛(ごんべえ)さんという鉄砲撃ち(てっぽううち)の名人がおったそうな。この権兵衛さんが、鉄砲をかついで奥の沼に行った時のこ…

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葉のない木と葉のある木(はのないきとはのあるき) 【岐阜県

むかしあったと。ある日の暮れ方、雀(すずめ)と烏(からす)が林に行って、楢(なら)の木に一夜のお宿を頼んだと。そしたら楢の木は、「お前達みたいな者に…

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エビの腰が曲がった訳(えびのこしがまがったわけ) 【山梨県

むかし、むかし。あるところに大きな鳥があって、「我(われ)こそが世界で一番大きい」と、自慢(じまん)しておった。ある日、この大鳥は、「おれさまほどの…

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海のひろさ(うみのひろさ) 【埼玉県

むかし、あるところに、一日に千里(せんり)遠くへ飛べる鳥があったと。あるとき、この鳥が海辺の木に止まって、「海の岸づたいなら遠くへ飛んだことはあるけ…

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屁一つで村中全滅(へひとつでむらじゅうぜんめつ) 【栃木県

昔、ある村に屁っぴりの娘がおったそうな。あんまりひっきりなしに屁をこくので、めったに外へ出ることはなかったと。「この娘(こ)は、一生嫁に行けないので…

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二百人の泥棒(にひゃくにんのどろぼう) 【山形県

むかし、ある山の中に、二つの泥棒村があったと。上(かみ)の村には泥棒が百人、下(しも)の村にも泥棒が百人住んでおったと。あるとき、上の村の泥棒たちが…

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大根むかし(だいこんむかし) 【山形県

むかしとんとんあったんだけど。ある村で、くる日もくる日も雨降らねで、どこの家でも大根、白菜(しろな)、なんだて野菜もの蒔(ま)いたげんど、ほとんど出…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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怖い
雪女」の感想

親の仇で一度は自分も殺そうとした女が本性を隠して嫁入りしてるのが一番怖い( 20代 / 男性 )

楽しい
三枚のお札」の感想

なんでも願いが叶うお札なら、山姥を絶世の美女に変えてもらい、性格を可愛くて従順に、最後にオラの嫁にしてもらう、のがベスト。( 40代 / 男性 )

楽しい
約束ごと」の感想

オチが面白かった!!是非読んでくだせー( 10代 )

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悲しい
婆コロリン」の感想

欲深婆さんだけど、ちょっとかわいそう( 10歳未満 / 男性 )

悲しい
「民話の部屋」の感想

悲しいなぁ・・・( 10歳未満 / 女性 )

楽しい
「民話の部屋」の感想

色々なお話があって面白い。( 10歳未満 / 女性 )

怖い
山姥と馬子」の感想

山姥怖い、けど馬子あそこまでする必要があるのかな

驚き
雉女房」の感想

鶴の恩返しや蜘蛛の恩返しも助ける生き物たちは女でおかしいなーとと思う 何故かというと男もいると思うから