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特異な能力にまつわる昔話(全19話)

屁放の十ばなし(へへんのじゅうばなし)

屁放の十ばなし(へへんのじゅうばなし) 【長崎県

昔、あるところに屁放の十どんがあった。 旅に出て関所に差しかかると、役人が、 「貴様の商売はなにか」 と尋(たず)ねた。

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屁っぴり嫁ご(へっぴりよめご)

屁っぴり嫁ご(へっぴりよめご) 【岩手県

むかし、あるところに男がひとりおって、嫁(よめ)を貰(もら)ったと。嫁ごはきりょうもよく、まめに働くので近所(きんじょ)のほめ者になっていたと。とこ…

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アラキ王とシドケ王(あらきおうとしどけおう)

アラキ王とシドケ王(あらきおうとしどけおう) 【鹿児島県

むかし、むかし、九州のずっと南にある喜界(きかい)ガ島(じま)というところに、二人の王さまがおったそうな。 アラキ王とシドケ王といって、ふたりとも、大層(たいそう)力持ちの王さまだったと。

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犬の眼(いぬのめ)

犬の眼(いぬのめ) 【宮城県

むかし、ある男が眼の病気になったそうな。痛くって痛くって、だんだん見えんようになった。 それで、眼医者(めいしゃ)さ行って診(み)てもらったら、 「これは、眼を抜(ぬ)いて、よおっく手入れをせなんだら持たない」 と、こう言われたんだと。

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吹っとび話(ふっとびばなし)

吹っとび話(ふっとびばなし) 【岩手県

むがし、あるところに若い侍があって、戦でえらい手柄をたてたども、殿さまはどうしたことか恩賞をくれなかった。 そこで、浪人して、武者修行の旅に出はた。

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小佐次(こさじ)

小佐次(こさじ) 【秋田県

昔、あったずもな。 ある村さ歌よむ若ぇ者いで、小佐次と言ったど。そこの村の庄屋の一人娘、病気になって、なんぼ医者さかげても良くならねぇで、とうとう息ひきとってしまったど。

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医者三人の腕自慢(いしゃさんにんのうでじまん)

医者三人の腕自慢(いしゃさんにんのうでじまん) 【青森県

昔あったと。あるところに医者になりたい男が三人おったと。「俺は、おっ母さんが眼病(めやみ)なのに、毎晩針仕事をしてつらそうだから、眼医者になって治し…

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子供と猫絵(こどもとねこえ) 【富山県

むかし、むかし、あるところに絵を画くことが大好きな子供がおった。 とりわけ猫が好きで、いつも猫の絵ばかり画いていたと。 あるとき、 「おら、絵を画きながら諸国を旅して歩きたい」 といって、絵道具を担いで旅に出たと。

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藤田丹後(ふじたたんご) 【宮城県

これは、ずうっと昔、キリシタンを厳(きび)しく取り締(し)まった頃の話だ。陸前(りくぜん)の国、今の宮城県の鹿島(かしま)という町に隠れキリシタンの藤田丹後という武士がおったと。

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化けくらべ(ばけくらべ) 【京都府

むかし、むかし、おったと。近江八幡(おおみはちまん)さんにそれはみごとに化ける狐(きつね)が。そうして近くの寺には、これもみごとに化ける狸(たぬき)が。

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百合若大臣(ゆりわかだいじん) 【鹿児島県

昔、あるところに、それはそれは豪胆(ごうたん)な百合若大臣(ゆりわかだいじん)という武将(ぶしょう)があったと。百合若大臣は、ひとたび眠れば七日間も眠り続け、起きれば七日間も起き続けるという人であったと。

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早業競べ(はやわざくらべ) 【熊本県

むかし、あるところに長者どんがおらして、日本一仕事の早い者を雇(やと)う、というて、お触(ふ)れを出したと。そしたら四人集まって来たと。いろいろ早業…

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聴耳(ききみみ) 【長崎県

むかし、むかし、あるところにお爺さんとお婆さんとがあったと。お爺さんは毎日山へ行って木を伐(き)り、町へ売りに行って、その日その日を暮らしていたと。

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聞き耳頭巾(ききみみずきん) 【広島県

むかし、むかし、あるところに大層(たいそう)心の優しいひとりの若者がおったと。ある日のこと、若者が海辺をあるいていたら、砂の上に大波にでも押し上げら…

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飛騨の工匠(ひだのたくみ) 【岡山県

むかし、備中(びっちゅう)の国、今の岡山県の殿様が、立派なお宮を造ろうと思うて、国中の大工を集めたことがあった。たくさんの大工が集まって来たが、国一…

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でこ鼻と手長、足長(でこはなとてなが、あしなが) 【新潟県

ざっと昔があったてや。あるところに、でこ鼻と、手長と、足長の三人がおったと。でこ鼻はでっかい鼻をしてるし、手長はばかに手が長いし、足長は足が人の何倍…

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酒呑み爺と壁の鶴(さけのみじいとかべのつる) 【埼玉県

昔、あるところに酒屋があったそうな。ある日の夕方、その酒屋にひとりの爺さんがやって来た。ねじれ木の杖をついて、うすよごれた着物の前あわせのところから…

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ココが好き!!ポイント

不思議な力を持った陽気なおじいちゃんのお話です

人徳というのでしょうか。ニコニコしている人を見るとなぜか許せちゃう事ってありますよね。さらに不思議な力を持っているなんて、なんてうらやましい!!
陽気なおじいちゃん好きな私のオススメです!

鍛冶屋と医者と巫女(かじやといしゃとみこ) 【山形県

むがしあったけど。鍛冶屋(かじや)と医者と巫女(みこ)が三人死んで、道づれになったけど。地獄さ行くど、こんどまず、医者から閻魔大王(えんまだいおう)…

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屁っぴり嫁コ(へっぴりよめこ) 【山形県

昔(むがす)、あるどこさ、屁(へ)っぴり姉(あね)コ居(え)だけド。嫁(よめ)さ行ぐどき、親達(おやだつ)がら、「お前(め)の屁っコァ、並はずれで大…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

みんなの声

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驚き

コミカルすぎる題名に釣られて読んだら予想外のオチだった。全滅ってそういう…( 20代 / 女性 )

驚き
黒姫物語」の感想

黒竜さんはどういう見た目なのかなぁ? 気になる〜!! この前、学校で黒姫スノーパークスキー場に行ったけど、そんなことがあったんだね〜。 ( 10代 / 女性 )

怖い
文福茶釜」の感想

こわいのウウウウ〜 ( 80代以上 / 女性 )

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楽しい
骨をかじる男」の感想

骨をかじる男、なんか、犬みたい

感動
文福茶釜」の感想

たぬきが、芸をして、貧乏が大金持ちに、なるということが感動した。( 30代 )

驚き
めっこ狸」の感想

たぬきを叩き殺して食べてしまう。残酷だが、たぬきもにんげんも自然の一部だからこそなのだと感じた。( 30代 / 女性 )

悲しい
「民話の部屋」の感想

すごくいい話でした!

驚き
三枚のお札」の感想

僕の地域では川は越えてくるんじゃなくて山姥が飲み干してました。( 30代 / 男性 )

感動
「民話の部屋」の感想

小学生の頃、両親は共働きで家におらず、親にもらったテレホンカードを使って、私はひとり公衆電話から毎日のように昔話を聞いていました。もう40数年も前のことです。このサイトに辿り着いて、懐かしく思い出しました。制作くださった方々に心から感謝申し上げます。( 40代 / 女性 )

楽しい
猿婿入」の感想

類型で、三人の子の内、賢く情深い末子の活躍を描く話型の基本の話で楽しく聴けました。 こういう異形の婿でも猿形(狒々などの妖物の一種と思われ)の者は日本の民話だと大抵が川や滝など水辺で退治される、というのが興味深いです。猿猴は水怪だからなのでしようか。降りかかった災難や親の苦境を、末子が身代りになりその勇気と知恵で乗り切る一種の英雄譚とも重なっており、気持ち良い話です。 お国言葉の語りも耳にやさしく感じます。かわいそうなおさるさんを殺す話などではありません。末娘の知恵で妖怪を退治する手柄話なのです。