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(全885話)

またぎの犬(またぎのえんこ)

またぎの犬(またぎのえんこ) 【秋田県

昔、あったずおん。またぎ、白犬(しろえんこ)連れで山さ行ったど。えんこてば犬のこんだ。ずっと山奥さ入って行ったども、なんも獲物(えもの)無(ね)ぐて、山の中で暗ぐなってしまったど。

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水乞い山(みずこいやま)

水乞い山(みずこいやま) 【岩手県

むかし、百姓(ひゃくしょう)は、ただ下積(したづ)みになって暮らして来たわけだナス。 干魃(かんばつ)で苦しみ、冷害(れいがい)で泣がされ、年貢米(ねんぐまい)の割り当てでは役人にしぼり取られでス。

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聴耳油(ききみみあぶら)

聴耳油(ききみみあぶら) 【宮城県

むかし、あるところに一人の息子がおって病気で寝たきりのお父(と)っさんと、看病に明け暮れしているおっ母(か)さんと三人で暮(く)らしておった。

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分別八十八(ふんべつやそはち)

分別八十八(ふんべつやそはち) 【岩手県

むかし、むかし、奥州のある村に、八十八という名前の男が六人も住んでおったそうな。あだながなくては誰が誰だかよくわからない。そこで、一人は気が荒いから外道八十八、ひとりは博変がすきで博奕八十八・・・

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火呑山池の大蛇(ひのみやまいけのだいじゃ)

火呑山池の大蛇(ひのみやまいけのだいじゃ) 【広島県

むかし、むかしの大むかしのことでがんすがの。 今の広島県の芦品郡(あじなぐん)に亀が嶽(かめがだけ)という山がありまんがのう、知っちょりんさろうが。そうそう、あの山でがんよのう。あの亀が嶽の中ほどに火呑山池がありまんがの、その池に一匹の大蛇(だいじゃ)が住んでおりまぁたげな。

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雲雀金貸し(ひばりかねかし)

雲雀金貸し(ひばりかねかし) 【岩手県

むかし、むかしの、大昔。あるところにヒバリがおって、金貸しを商売にしておったと。お日さまにお金を貸して、だいぶん日が経ったので、催促(さいそく)に行…

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子ムジナの仇討ち(こむじなのかたきうち)

子ムジナの仇討ち(こむじなのかたきうち) 【新潟県

あったてんがの。 昔、あるところにキツネとムジナがあったてんが。 あるとき、ムジナがキツネのところへやって来て、

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猿蟹合戦(さるかにがっせん)

猿蟹合戦(さるかにがっせん) 【秋田県

むかしむかし、猿(さる)と蟹(かに)といてあったど。あるとき、猿が蟹さ、「蟹、蟹、二人して餅(もち)コ搗(つ)がねがぁ」いっだど。そしたら、蟹も搗く…

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五月の菖蒲と蓬(ごがつのしょうぶとよもぎ)

五月の菖蒲と蓬(ごがつのしょうぶとよもぎ) 【岩手県

むかし、あるところに大層(たいそう)しまりやの男がおったと。男は日頃から、「飯(まま)食わない嫁(よめ)がほしい」「飯食わない女房(おかた)がほしい…

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山伏とこっこ狸(やまぶしとこっこだぬき)

山伏とこっこ狸(やまぶしとこっこだぬき) 【秋田県

昔、昔。一人の山伏(やまぶし)居(え)だけど。何時(えじ)だがの昼間時(じき)、一本松の木の下歩いて居たけど。ちょこっと見だば、その木の根っコさ小さな狸(たぬき)コ昼寝(ひるね)して居だけど。

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たじみ峠のおとんじょろ狐(たじみとうげのおとんじょろぎつね)

たじみ峠のおとんじょろ狐(たじみとうげのおとんじょろぎつね) 【岡山県

なんと昔があったげな。 因幡(いなば)の国のかわばら村というところから、鳥取の城下町にはいる小径(こみち)に、たじみ峠(とうげ)という坂があって、そこに、“おとんじょろ”という狐(きつね)がおった。とても性質(せいしつ)のいい狐で、ほかの狐はよう人をだますけれども、この狐は決して人をだまさないのだと。

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猿の嫁(さるのよめ)

猿の嫁(さるのよめ) 【長崎県

むかし、むかし。 ある山里にお爺(じい)さんと二人の娘が住んでおった。 ある日お爺さんが、山へたき木取りに行ったら、猿(さる)が出て来て…

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蛇鱗嫁(へびうろこよめ)

蛇鱗嫁(へびうろこよめ) 【秋田県

むかし、あるところに大きな酒屋があったと。 酒屋には一人娘(むすめ)がいて、顔は目も覚めるほどの美しさなのに、手足は蛇(へび)そっくりの肌で蛇鱗(うろこ)がびっしり着いてあったと。

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雲取仁左衛門(くもとりにざえもん)

雲取仁左衛門(くもとりにざえもん) 【大阪府

昔、あるところに大泥棒(おおどろぼう)がいて、たくさんの手下をかかえて、西から東まで各地の大店(おおだな)を襲(おそ)っておった。

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樵夫の殿様(きこりのとのさま)

樵夫の殿様(きこりのとのさま) 【岩手県

むかし、あるところに樵夫(きこり)の父(とど)があったと。春の天気のいい日に山へ木を伐(き)りに行ったと。カツン、カツンと木を伐りながら傍(かたわ)…

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河童の恩返し(かっぱのおんがえし)

河童の恩返し(かっぱのおんがえし) 【青森県

むかし、あるところにひとりの正直(しょうじき)な男が住んでいたと。ある年の春、用水路の脇の田圃(たんぼ)へ田打(たうち)に行ったと。昼時(ひるどき)…

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めっこ狸(めっこだぬき)

めっこ狸(めっこだぬき) 【新潟県

とんと昔があった。 昔あるところに、爺(じ)さと婆(ば)さが暮らしていたと。 ある日、爺さが…

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またぎと旅人(またぎとたびびと)

またぎと旅人(またぎとたびびと) 【秋田県

昔、昔なァ。横手の辺りさ草コぼうぼうおがってえた頃、その中さ、ポツンと二軒の家(え)コ並んでたけど。一軒な、またぎで、もう一軒な百姓(ひゃくしょう)…

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耳だけ極楽(みみだけごくらく)

耳だけ極楽(みみだけごくらく) 【群馬県

むかし、あるところに根性曲(こんじょうま)がりで手前勝手(てまえかって)な婆(ば)さがおったと。 この婆さが急の病(やまい)でコロッと亡くなった。地獄落ちだと。

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田根森根っこ(たねもりねっこ)

田根森根っこ(たねもりねっこ) 【秋田県

昔、昔。田根森の人達、薪(たきぎ)が少なくて、大した難儀(なんぎ)してだけど。ある冬の寒い日、この田根森さ、みすぼらしい一人の坊主、お貰(もら)いに…

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※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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感動
鮭の大介」の感想

鮭に助けられた面白くてびっくりしたお話しでユーモアたっぷりで感動しました。( 30代 / 女性 )

悲しい
三毛猫の経立」の感想

ミケさんだって本当は、自分の事を可愛がってくれた婆様を殺したくなかったろうに……( 30代 / 女性 )

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楽しい
ヤマワロの話」の感想

くすぐったり自在鉤揺すったりするの可愛い☺ 山童もちゃんと通背なんだなぁ

楽しい
お階段めぐり」の感想

面白い。こんなお話初めて聞いた。( 10歳未満 / 男性 )

悲しい
「民話の部屋」の感想

むすめがじゅうでころされてふるいいどになげられるのは悲しい。 ( 10歳未満 / 女性 )

悲しい
うぐいすの里」の感想

この手の話はよくあるが、恩返しとかでもなんでもなく、いきなり留守番頼んで娘が死んだ(´・ω・`)って言うのはなかなか鬼畜だと思った。まあ悪いのは木こりかもしれないが、うぐいすも何故信用したのか......( 10代 / 女性 )

驚き
順めぐり」の感想

「命ひろいしたなぁ」と最後に声をかけてきた存在は山の神?( 40代 / 女性 )

驚き
藤田丹後」の感想

マジック?どこで身につけたのだろう?( 40代 / 女性 )

感動
三枚のお札」の感想

懐かしい。記憶に残っている有名な昔話。山姥が餅に挟まれて食べられるというくだりは憶えていたのだけど、和尚さんが山姥を油断させて最後は倒したという話であったのを再認識しました。( 40代 / 女性 )