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(全886話)

馬方と鬼婆(うまかたとおにばんば) 【広島県

むかし、馬を引いて荷物を運ぶ、ひとりの馬方(うまかた)がおった。ある日、馬方は山を越えた村へ出かけて行った。塩と魚をたあんと馬に背おわせて、コットリコットリ、峠(とうげ)までくると日が暮れてしまった。するとうしろから・・・

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ドウモとコウモ 【新潟県

とんとむかしあったと。京都にドウモという素晴らしく腕のいい医者があった。一方、江戸にもコウモという、これまた素晴らしく腕のいい医者があった。二人は、「わしこそ日本一の名医(めいい)だ」と言うて、ゆずらんかった。

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あくやのしろど

あくやのしろど 【秋田県

むかし、あるところに『あくやのしろど』ていう仲の好(え)え夫婦いてあったと。して、どっち死んでも七年間は後添(のちぞえ)貰わねことに約束したわけだ。

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三太のかかの出べそ(さんたのかかのでべそ) 【新潟県

あるところに、三太いう気のいい男がおった。三太のかかは出べそだったんだが、三太のほかには、だぁれもしらん秘密だったと。ある夜のこと、三太のかかが風呂さ入っているとこを、キツネがこっそりのぞいて見てしまったんだと。

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手妻使い(てづまつかい) 【山形県

“手妻使い”という言葉、識っています?今ではめったに聞かれなくなりましたわね。相当のご年配の方くらいかしら、使うのは。手品師のことよ。近頃はマジシャンって言うみたいだけれど。

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橋立小女郎(はしだてこじょろう) 【京都府

むかし、丹後の国、今の京都府宮津の天橋立に「橋立小女郎」と呼ばれる白狐がおったと。この白狐はいつもきれいな女に化けて人間をだましていたので、こんな名前がついたのだと。

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尻鳴り袋(しりなりぶくろ)

尻鳴り袋(しりなりぶくろ) 【秋田県

昔、前田の滝の沢に、三太ていう正直な男いてあったど。妻と二人で毎日釜焼していたけど。したども貧乏で、その上子供いっぺえ持って、食わせるもなも出来ねぇほど難儀していたど。

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野川の要三と鹿の毛皮(のがわのようぞうとしかのけがわ) 【高知県

高知県安芸郡北川村(こうちけんあきぐんきたがわむら)の野川に、要三(ようぞう)といって、とっぽこきの面白い男がいた。明治の頃に生きて、かずかずのとっぽ話をふりまいて今に語り継がれている。とっぽ話というのは、ほら吹き話のことでこれもそのひとつ。

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小刀と大蛇(しょうとうとだいじゃ) 【高知県

むかし、ある武士の屋敷にひとりの下男が奉公しちょったと。あるとき、この下男が刀鍛冶の家へ行って、「おらも武士の家へ奉公しちょるきに、刀の一本くらいは持っちょらにゃいかんと思う。すまんが一本作ってくれんか」とかけあった。

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ババラブーとオッキャラキャー(ばばらぶーとおっきゃらきゃー) 【大分県

昔、豊後(ぶんご)の国、今の大分県大野郡野津市に、吉四六(きっちょむ)さんという面白い男がおった。頓智働(とんちばたら)きでは、誰一人かなう者がないほどだったと。

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犬と狼(いぬとおおかみ)

犬と狼(いぬとおおかみ) 【岩手県

むかし、ある山家に年老いた飼犬がおったと。ある日、犬が家の前庭で寝そべっていると、家の者が、「おら家の犬も年をとって、ごくつぶしなったもんだ。皮でも剥いでやるか」と話しているのが聞こえた。

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見なきゃ良かった 聞かなきゃ良かった(みなきゃよかった きかなきゃよかった) 【宮城県

むがすあったずもな。あるどごに旅人(たびびと)がいて、歩いでいだら日が暮れだ。「野宿はしたくねぇし、今夜一晩(ひとばん)泊めて呉(け)るどご無(ね)がなぁ」っで言って、なおも歩いでいだら、うまいごどに一軒家(いっけんや)があったど。

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狐の恩返し(きつねのおんがえし) 【埼玉県

むかし、あるところにひとりの爺(じ)さまがおった。爺さまは畑に豆をまいた。秋になって、たくさんの豆がなった。爺さまはそれを刈(か)り取って束ね、束ねては立てかけて、畑に干しておいたと。

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屁っぴり爺(へっぴりじい)

屁っぴり爺(へっぴりじい) 【秋田県

むがしあったぞん。あるところに善い爺ちゃと、婆ちゃといてあった。その隣にはひどく性骨の悪い爺と婆がいた。ある日、善い爺ちゃが山へ行って、ダンキダンキと柴を刈っていたら・・・

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雀経文(すずめきょうもん) 【京都府

昔あるお寺に、おおまかな和尚さんと小坊主が住んでおったと。あるとき、檀家(だんか)から、「和尚さん、法事をしたいので、お経をあげに来ておくれ」言うて、頼みに来たと。

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踊る骸骨(おどるがいこつ) 【新潟県

昔、あったてんがな。ある山方の村に、六ベェと七ベェいう仲の好(よ)い二人の男があった。二人は村に居ても、いい仕事もないし、遠い里方へ旅かせぎに出かけたと。

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かしこ淵(かしこぶち) 【宮城県

むかし、陸前の国、今の宮城県にひとりの男がおった。ある日、男が谷川で魚釣りをしていたと。ところが、その日はどういうわけか一匹も魚が釣れなかった。

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ぼっこ食い姉(ぼっこくいあね)

ぼっこ食い姉(ぼっこくいあね) 【岩手県

昔、あるところに長者どんがおって、娘に三国一の聟を欲しがっておったそうな。あるとき、三人の若者が同時に「我を聟に」と談じ込んだ。

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河童から力をもらった男(がわっぱからちからをもらったおとこ) 【熊本県

天草の話ばい。むかし、ある若者が富岡の殿さんが城を築くちゅうので、人夫に使ってもらいたいと出かけて行ったと。

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猿の仲裁(さるのちゅうさい) 【福岡県

むかし、むかし、あるところに太郎狐と治郎狐の兄弟狐があったと。ある日のこと、二匹が連れだって山道を歩いていたら、道端に握り飯が二個、竹の皮に包まれて落ちていた。いい匂いだと。

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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7日で亡くなるのはちょっと無理!! ( 10代 / 女性 )

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「民話の部屋」の感想

いろいろあっていいなーと思いました

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金の鳩」の感想

金のガチョウだが金のダチョウだかってはなしがあるやないか。それの鳩バージョンだねい

感動

動物のキツネの恩返しを聞いて人間も見習わなくてはと思いました。動物の健気な純粋な気持ちに感動しました。( 60代 / 女性 )

楽しい
「民話の部屋」の感想

絵が面白いし暇つぶしができる( 10代 / 女性 )