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むかし、あるところに、年をとった夫婦と十八歳になる娘が住んでいた。そこへ、どこからか、乞食(こじき)の爺(じい)さまがやって来た。気立(きだて)のや…
むかし、むかし、富山の置き薬屋(おきぐすりや)が、どうしたはずみか、死んでから地獄(じごく)へ落ちたと。 地獄の門をくぐると、大勢の仲間たちがいて、「よお、おまえもか」「お前もか」というてなつかしんだと。 そこへ鬼が来て、大きい鉄棒でみんなを押しやって、釜(かま)の中へざらざらとさらいこんでしまった。
むかし、あるところに根性曲(こんじょうま)がりで手前勝手(てまえかって)な婆(ば)さがおったと。 この婆さが急の病(やまい)でコロッと亡くなった。地獄落ちだと。
むかし、あるところに一人の男があった。町へ行ってみると苗木(なえぎ)売りの爺(じ)さまがいたから、桃の木の苗木を一木買ってきて、裏(うら)の畑の端(はた)に植えたと。肥料(ひりょう)をやって、水もやり、早くおがれ、というてその夜は寝た。
昔、昔。ある山のふもとにひとりの若い樵夫(きこり)がくらしてあったと。 ある日、樵夫が山に入ると、森の中に、今まで見たことのない立派な館(やかた)があった。
むがし、むがしな。 むがし、あったじょ。山形県最上郡真室川町(やまがたけんもがみぐんまむろがわまち)の西郡(にしごおり)は山深い所にある里だけど。
むかし、あるどころにおっ母(か)さんと兄弟三人があったと。 おっ母さんが病気で寝(ね)ていて、山梨が食いたいと言ったと。
昔、あったけずぉな。 あるどごに、隣(となり)村がら聟(むこ)貰(もら)た家(え)あったけど。 その聟がある時(じき)の正月の元日の朝間、神様さお燈明(とうみょう)つけで拝(おが)んでいだけど。
むかし、あったけど。村の爺(じ)さま、山ん中で働いてたけど。暗くなってきて、爺さま道に踏み迷って、困っていると、向こうの方に灯(ひ)がテカン、テカン…
昔、ある山間(やまあい)に一軒(けん)の家があって、男と女房(にょうぼう)とは暮(く)らしていたと。 家の前の道、ときどき、猟師(りょうし)たちが猪(いのしし)だの熊(くま)だの獲物(えもの)を担(かつ)いで通ったと。
昔、あるところに五人組の漁師(し)があった。 船長(ふなおさ)、櫓丁(ろちょう)、舵(かじ)取り二人、炊(かしき)の五人。 ある晴れた朝、五人は一艇櫓(いっちょうろ)の船に乗って沖(おき)へ漁へ出た。
“隠れ里”と聞いて、あなたは何を思い浮べますか?戦で敗けた落武者がひっそりと隠れ住む集落でしょうか。しかし、昔話での“隠れ里”はそれとは趣がちょっと違います。
むかし、あったけど。あるところに爺さまがあって、山の中で働(はたら)いていたと。せい出して働いていたら帰り時をあやまったと。じきに暗くなって、爺さま道に迷って困っていると、向こうの方に灯(あかり)がテカン、テカンと見えた。
むかしむかし、あるところにおっ母さんと息子とが居てあったと。息子は山で薪(たきぎ)を伐(き)っては町方へ売りに行き、親子二人その日その日を暮していたと。
むかし、阿波の国は美馬郡郡里村、今の徳島県美馬郡美馬町に爺(じ)さと婆(ば)さが暮らしておったと。ある夏の夕暮れどき、爺さは風呂に入ったと。「ああ、ええ湯じゃった」と言うて風呂からあがって、たまげた。なんと…
むかし。山伏と軽業師と医者が同じ日に死んだ。三人そろって極楽の方へ歩いて行くと、おっそろしい顔をした閻魔(えんま)様が、大岩の上に座っていて、「勝手…
昔、大阪の町に、ひょんな見世物(みせもの)を見せて歩く親方がいよったと。ろくろ首の女とか、腰(こし)から下が魚の人形など、いいかげんにこしらえて本物…
むかし、長野県の菅平(すがだいら)のふもとの仙仁(せに)という集落に、太平さんという樵(きこり)が住んでいたと。ある日、山で木を切っていると、ぼやの…
とんと昔あったと。ある秋の日、村の鎮守様(ちんじゅさま)のところで子供たちが遊んでいたと。そこへ、村ではついぞ見かけたことのない男がふらりとやって来…
むがすむがす、あるどこに太郎と次郎がいであったど。ふたりとも怠け者(なまけもの)で、さっぱり稼(かせ)がね。親が残してくれたものを、あれを売り、これ…
むかし、あるところに爺さんと娘とが暮らしていた。あるとき娘が畑仕事をしていると、そこへ鬼がやってきて、娘をさらって行ってしまった。爺さんは、くる日も…
むがしあったけど。あるところに父(とど)と母(かが)と小んまい男子(やろっこ)が住んでいだけど。正月二日に初夢見ると幸せになるというが、その男子だけ…
昔あったけど。昔あるところにな、お茶屋あったけど。きれいだ姉さんが毎朝のように五文価(ごもんあたい)ずつお茶買いに来るじょんな。番頭は不思議に思て、…
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※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
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中学校の七不思議はしらなかった。
ななつめのはなしはなにだろう( 10歳未満 / 男性 )
蜘蛛女は怖かったけど、面白かったです。( 20代 / 女性 )
大好きだった井上瑤さんを検索して たどり着きました。 アニメでよく聞いていた瑤さんの声をまた聞けて嬉しかったです。 だいぶ前に収録したものですが、今この様なネットで聞けるのは不思議な気持ちでありがたいです。 沢山の作品がある様なので これから少しづつ聞いて瑤さんを思い出します。( 40代 / 女性 )
友達は雪ちゃんが雪から授かった子だって知ってたのになんで火の上を飛ばせようとしたんだよ。( 10歳未満 / 女性 )
猿のしっぽが取れるのが痛そう。( 10歳未満 / 男性 )
酷い話。地主もせがれも途中でやめさせたら良かったのに。たみがあまりに可哀想。 「せがれと旦那もなんとか言ってやれ。極秘で結婚すれば良かったのに」(10歳未満 女性)( 30代 / 女性 )
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