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動物や植物の嫁にまつわる昔話(全21話)

カラス女房(からすにょうぼう)

カラス女房(からすにょうぼう) 【青森県

むかし、茶売りの兄様(あんさま)があったと。 兄様は、女房(にょうぼう)をもらうなら飯(まま)を食わない女が欲しいと探していたと。

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狐女房(きつねにょうぼう)

狐女房(きつねにょうぼう) 【新潟県

むかし、あるところに一人の貧乏(びんぼう)な男があったと。 ある日の晩方(ばんかた)、男が畑仕事をあがって、山道を帰っていたら、うしろでもうひとつ足音がして、それが山の畑のあたりから、ずうっとついてくるふうだ。気味悪くなってふりかえったら、いとしげな若(わか)い娘(むすめ)がにこっと微笑(ほほえ)んだと。

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シガマの嫁コ(しがまのよめこ)

シガマの嫁コ(しがまのよめこ) 【青森県

昔、独(ひと)り身の若者、いであったど。 ある冬の朝に、茅葺(かやぶ)きの屋根から氷柱(しがま)コ下がっていで、雫(しずく)コポタポタ落ちでいるのを見でいだど。

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蛙嫁(かえるよめ)

蛙嫁(かえるよめ) 【秋田県

むかし、あったわけだ。 夫と嬶と二人仲好く暮らしてあったとな。楽な暮らしであったども、嬶病気になって死んだしまったと。 それからていうもの、二人して稼ぐ人を見れば、羨やましくて、羨やましくて、嬶欲しとてさがしてみるども、なかなか見つからねわけだ。

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蜘蛛の恩返し(くものおんがえし)

蜘蛛の恩返し(くものおんがえし) 【青森県

昔、あるところにひとりの兄さまがあったと。 ある晩げ、天井から一匹の蜘蛛がおりてきた。 夜、蜘蛛が家に入ってくるのは縁起が悪いといわれているので、兄さまは、 「クモ、クモ、今晩何しておりてきた」 といって、蜘蛛を囲炉裏の火にくべようとした。そしたら蜘蛛が、 「兄さま、どうか助けで呉」 というた。

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雉女房(きじにょうぼう)

雉女房(きじにょうぼう) 【岩手県

むかし、あるところに貧乏な若者が一人暮らしておったと。ある冬の日、雉(きじ)が鉄砲撃(てっぽうう)ちに追われて薪木(まきぎ)を積み重ねたかこいにささっているのを見つけて、助けてやったと。

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蛇の目玉(へびのめだま)

蛇の目玉(へびのめだま) 【岩手県

むかし、あるところに貧(まず)しい木樵り(きこり)がおったと。あるとき木樵りが山へ入るとどこからか女のうめき声が聞こえてきた。声のする方に近づいてみ…

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鶴女房(つるにょうぼう)

鶴女房(つるにょうぼう) 【岩手県

むかし、あるところに正直な若者がいてあったど。あるとき、若者が田打ちをしていると、天から一羽の鶴(つる)がヒラヒラと下りて来たど。どこか傷手(いたで…

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猫女房(ねこにょうぼう)

猫女房(ねこにょうぼう) 【岩手県

むかし、あるところに一人の貧乏な男と、欲深な長者が隣りあって住んでおったそうな。ある夜長者は、飼っていた一匹の牝猫(めすねこ)にエサをやるのが惜くな…

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爺ちゃと蟹(じんちゃとかに)

爺ちゃと蟹(じんちゃとかに) 【秋田県

むがしがあったぞん。あるどこに一人の爺(じん)ちゃがいてあった。ある日、山へ行く途中、童子(わらし)達が蟹(かに)を捕っていじめているのを見て、可哀…

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キツネの嫁ご(きつねのよめご) 【岐阜県

むかし、あるところに一人の若者がおったと。若者は畑仕事のあいまに駄賃(だちん)働きするほどの働き者だったと。ある日、若者が駄賃働きで隣(となり)村へ…

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蛙女房(かえるにょうぼう) 【新潟県

昔、あったてんがな。あるところに父(とっつあ)と嬶(かっか)があった。あるとき父が沼のほとりを歩いていたら、道端(みちばた)で一匹の蛙(かえる)が蛇…

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鶴の嫁さま(つるのよめさま) 【福島県

むかし、ある若者が山道を歩いていると、一羽の鶴(つる)が、わなに足をはさまれて、もがいていた。若者は、 「命あるものをいじめちゃならん」 と、わなをはずしてあげた。鶴は、ハタハタと舞(ま)いあがり、若者の頭の上をなんどもまわって、それから、どこかへ飛び去っていった。

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浜千鳥女房(はまちどりにょうぼう) 【沖縄県

昔、沖縄県のある海辺りに若い夫婦が住んでいたそうな。女房は、毎日漁船(ぎょせん)から魚(さかな)を受け取って、それを市場に行って売る、夫は、家の仕事…

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おりゅう柳(おりゅうやなぎ) 【兵庫県

昔、ある村に、おりゅうという器量よしの娘(むすめ)がおったそうな。おりゅうは、峠をひとつ越えた町のお屋敷へ奉公(ほうこう)に行っておったと。その峠に…

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金の鳩(きんのはと) 【石川県

昔々、あるところに、太郎と次郎と三郎がおったと。あるとき太郎は山へ薪(たきぎ)とりに出かけたと。昼どきになって握り飯をほうばっていたら、白(しろ)い…

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黒姫物語(くろひめものがたり) 【長野県

昔、信濃(しなの)の国(くに)に黒姫(くろひめ)という大そう美しい姫がおったそうな。うわさを聞いては遠い国からも姫を嫁にという話があとをたたんかった…

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小三郎池のはなし(こさぶろういけのはなし) 【長野県

むかし、むかし、さてむかし。ある村に、小三郎(こさぶろう)という木こりの若者がいたそうな。小三郎は木こりの親方の家におる、ちんまという飯炊(めした)…

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鶴女房(つるにょうぼう) 【新潟県

むかし、むかし、あるところにひとりの貧しい若者がおったと。ある冬の寒い日のこと、若者が山へ柴(しば)を刈(か)りに行くと、鶴が一羽、パタラパタラ、落…

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さか別当の浄土(さかべっとうのじょうど) 【新潟県

昔あるところに魚釣(さかなつ)りの上手な男がおったそうな。ある日、男は、屋根の葺(ふ)き替(か)えをしようと、村の人達を頼んだと。村の人達は、「お前…

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月見草の嫁(つきみそうのよめ) 【新潟県

むかし、ある山の村にひとり者の若い馬子(まご)が暮らしておったそうな。馬子は、いつも朝早ように起きて山に行き、馬に喰わせる馬草(まぐさ)を刈る。草を…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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うんちを舐めちゃって和尚さん残念ですね( 10歳未満 / 男性 )

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女の人が可愛く見えてきた( 10代 / 女性 )

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おきゃらが犠牲にならずともいずれ洪水は止んだだろうし、流行り病は来たし、またいずれなくなったんだと思う。知識がないのは怖いと思った。

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塩吹き臼」の感想

私は小学校2~3年ぐらいの時、この話を本で読んで (ほしいものが出るうすが実在したらなぁ)と思いました。  その時私が読んだ本は、「兄と弟」という設定でした。 話の内容  あるところに、兄弟がいました。  兄はケチで、欲張りで、怠け者でした。 これに対して弟は、正直で、働き者でした。  臼を手に入れたのは弟で、夜中にこっそり臼を盗んだのは兄( 40代 / 女性 )

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膨らみすぎると破裂すること、牛のように大きくはなれないことを子蛙が知らなかったとしても結末が怖い。お腹いっぱいで破裂しそうと言った私に、おじいちゃんが教えてくれたのが「牛と蛙」。怖いって。( 10代 / 女性 )