小僧のくせに酒呑むんでやんの。坊主も般若湯を呑むっていうから和尚さんは呑んでもええわいな。せやけど小僧は修業中だろ?駄目駄目駄目。修業中なら特にな。満たされてどうする。飢えは人を強くするのじゃ。
![]()
昔あるところに魚釣(さかなつ)りの上手な男がおったそうな。ある日、男は、屋根の葺(ふ)き替(か)えをしようと、村の人達を頼んだと。村の人達は、「お前…
![]()
ざっと昔があったてや。あるところに、でこ鼻と、手長と、足長の三人がおったと。でこ鼻はでっかい鼻をしてるし、手長はばかに手が長いし、足長は足が人の何倍…
![]()
むかし、あるところに貧乏なおっ母(か)さんと娘とが暮らしておったと。娘は未だ年端(としは)もいかない子供であったが、身体(からだ)の弱いおっ母さんに…
![]()
昔、あったてんがの、あるところに大層強欲(たいそうごうよく)な庄屋(しょうや)があったと。若い衆(しゅう)をさんざんにこき使って、年取(としと)り前…
![]()
むかし、越後の国、今の新潟県の、ちょうど信濃川が海にそそぐあたりの町に大きな屋敷をかまえた長者があったと。ひろびろとした田んぼとたくさんの舟を持ち、…
![]()
昔、あったてんがな。ある年、天気がおかしなあんばいで、田んぼも畠(はたけ)も馬鹿(ばか)げに作(さく)が悪いだんが、村で寄り合いして、年貢(ねんぐ)…
![]()
昔昔、あるところに正直爺(しょうじきじい)と欲深爺(よくふかじい)とが隣あって暮らしてあった。ある年の正月元旦のこと、正直爺が婆と二人で村の鎮守様(…
![]()
むかし、むかし、あるところにひとりの貧しい若者がおったと。ある冬の寒い日のこと、若者が山へ柴(しば)を刈(か)りに行くと、鶴が一羽、パタラパタラ、落…
![]()
昔、あったてんがの。あるところに鯖売(さばう)りがいた。あるとき、鯖売りは魚籠(さかなかご)に鯖(さば)を入れて、山里(やまざと)へ売りに行ったと。
![]()
昔、あったてんがな。若(わか)い者(もん)がお寺に集まって、百物語(ひゃくものがたり)をしたと。ローソク百本つけて、昔話を百話語り合う。一話(いちわ…
![]()
むかし、あるところに貧(まず)しい爺(じい)さと婆(ばあ)さがおったと。ある時、爺さは山へ芝刈(しばか)りに行くと木のかげから、何やらヨイショヨイシ…
![]()
とんと昔があったげど。ある冬の夕方、雪のふりつもった里の村に旅の坊さまがやってきた。腹(はら)をすかせ、とぼらとぼら歩きながら、一軒(いっけん)一軒…
![]()
むかし、あるところに一人の正直な男があって、山の畑で黒豆を丹精(たんせい)こめて作っておった。ある年の正月二日の初夢(はつゆめ)に神様が現れ、「お前…
![]()
昔、あったてんがな。あるところに父(とっつあ)と嬶(かっか)があった。あるとき父が沼のほとりを歩いていたら、道端(みちばた)で一匹の蛙(かえる)が蛇…
![]()
とんと昔あったでん。ほかほかと南の風が吹くあたたかい日に、村の若い者が二人して、春山へたきものきりに行ったと。ひとりの男は山に消え残った雪をいじって…
![]()
昔、あるところに二人の商人(あきんど)がおったと。二人は連れだって旅商(たびあきな)いに出た。行くが行くが行くと、とある浜辺に着いた。一人が、「足も…
![]()
むかし、あるところに婆(ばあ)さんと娘がいてあったと。ある晩げ、眠(ねむ)っていた婆さんは何かの音で目が覚(さ)めた。どうやら娘の部屋に若者風なのが…
![]()
昔があったと。あるところに臆病(おくびょう)な父(と)っつぁがおったと。おっかながりで、夜はひとりで小便(しょうべん)しにも行かれず、いつも、かかに…
![]()
むかし、あるところに忍(しのぶ)と健(けん)の姉弟(きょうだい)がおった。姉の忍は八歳、弟の健は六歳であったと。二人の両親は、三年前の大水(おおみず…
![]()
むかし、ある村の八幡(はちまん)様のお宮(みや)に何百年も経った二本の松の木が並んで立っておったと。村の衆は、この松を夫婦松(みょうとまつ)と呼んで…
![]()
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
![]()
小僧のくせに酒呑むんでやんの。坊主も般若湯を呑むっていうから和尚さんは呑んでもええわいな。せやけど小僧は修業中だろ?駄目駄目駄目。修業中なら特にな。満たされてどうする。飢えは人を強くするのじゃ。
昔から親しみ易かったのはアニメでやっていたからだろうね。一休さんが住んでいたお寺に行ってきたよ。
初めから仲良く食べたらええやないか。一人で住んでるなら好きな様にしたらええけど、複数で住んでたら食べ物は共有財産やぞ。
死神は鬼滅の刃の鬼のように、朝日に弱いのかな。( 40代 / 女性 )
あっという間にお話しが終わってしまった。もうひとひねりあると思ったのだけど。( 40代 / 女性 )
なるほど。村人や鬼たちが聞きたがった夢は、これだったのか。読み応えのある話だった。夢の話をしなかっただけで、島流しに遭うのは理不尽だと思ったけど、このような話の展開になるなら必然であったのかと思った。でも、二千里走る車はどうなったのだろうか。最後に長者宅の婿になってから、夫婦で上方詣りに行った際に使ったのか気になった。( 40代 / 女性 )
悲しいお話しだけど、亡くなって継母と次郎と三郎が反省して悔やんだこと、手厚く葬られたことはまだ救いがあったかも。( 40代 / 女性 )
臼うったもん、という言葉があることも知らなかったので勉強になりました。( 40代 / 女性 )
キセルを借りた村人も、新しいキセルを買って返したのだから代わりのキセルで勘弁してあげて欲しかったね。そうすれば、与平も命を落とすことはなかった。( 40代 / 女性 )
鬼も姉を信用しきってしまって単純だね。( 40代 / 女性 )
みんなの声
〜あなたの感想をお寄せください〜