コミカルすぎる題名に釣られて読んだら予想外のオチだった。全滅ってそういう…( 20代 / 女性 )
とんと昔があった。 昔あるところに、爺(じ)さと婆(ば)さが暮らしていたと。 ある日、爺さが…
むかし、むかし。あるところに、鬼が棲(す)んでいる山があった。そのふもとの村には仲の良い姉と弟が暮らしてあったと。あるとき、山の鬼が村におりてきて、…
とんと昔、あったけど。 昔、あるところに一人の貧乏(びんぼう)な若者がおったと。 ある日、若者は、玄関先(げんかんさき)で…
むがしあったど。 あるどごに、誰も住んでいないお寺あったど。 これまで和尚(おしょう)さん幾人(いくたり)も来たけれども、翌朝になると居ねぐなっている。まんだ解(と)かれていね荷物(にもつ)だけが残っていて、奇妙な塩梅(あんばい)だと。
昔、あるところに貧乏(びんぼう)な爺(じい)さんがあった。 爺さんの田圃(たんぼ)へ行く途中(とちゅう)の岐れ道(わかれみち)のところに、庚申様(こうしんさま)が祀(まつ)られてあった。
むかし、ある村にすぐれた娘(むすめ)をもった長者があった。 娘は器量もよいが、機織(はたおり)の手が速く、朝六(む)つから暮(くれ)の六つまでに一疋(いっぴき)の布(ぬの)を織(お)り上げてしまうほどだったと。
むかし、あるところに大層(たいそう)しまりやの男がおったと。男は日頃から、「飯(まま)食わない嫁(よめ)がほしい」「飯食わない女房(おかた)がほしい…
昔、あるところに面白い屁をひる爺さまがおったと。その屁音(へおと)は「だんだっ、だんだっ」と鳴るので、爺さまのことを知らん者が聞くと、「誰だっ、誰だ…
むかし、あるところに、たいそう流れの速い川があったと。何べんも橋を架(か)けたことはあるのだが、架けるたんびに押し流されてしまう。「なじょしたら、こ…
むかし、あるところにお寺があって、和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう)さんが暮らしてあったと。春になって、山にウドやらワラビやらフキなどの山菜(さん…
有名なおはなしなので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
このおはなしにはセリフが沢山でてくるので、臨場感たっぷりです。追いかける山姥と逃げる小僧のやりとり、山姥から命からがら逃げてきた小僧と和尚のやりとり、そして和尚と山姥とのやりとり…「小僧、逃げたなぁ。おのれ、まてぇ」「うっひゃぁ」etc…
娘と一緒にドキドキしながら聴きたいおはなしです。
むかし、あるところに代々続いた大層な長者があったと。あるとき、長者はふいの病であっけなく死んだと。あとには嬶様(かかさま)と娘が残された。ある朝、嬶…
むかし、むかし。おっ母(か)さんと、太郎(たろう)と次郎(じろう)と三郎(さぶろう)の三人の子どもがくらしておった。あるとき…
なんと昔があったと。 むかし、あるところに馬子(まご)があった。 馬を追って、毎日毎日山道を通(かよ)っていたと。 寒うなった頃(ころ)、山向こうの人に頼(たの)まれて、馬の背(せ)にブリをくくりつけて山道を行ったと。
むがし、むがし。 あるどこに童(わらし)いで、暮(く)れ方に鰯(いわし)焼いでいだど。爺(じ)と婆(ば)もまだ山から帰って来ねぐて、山の方(ほ)さ向かって、 「鰯コ焼げだぞぉ。早よ来(こ)ぉ」 と叫(さか)んだ。
むかし、甲斐(かい)の国、今の山梨(やまなし)県のある村に一人の旅人がやって来た。そして、 「村の衆(しゅう)、わしは医者だけんど、この村に住まわせてくれんかー」 というた。
むかしあったと。 ある村のはずれに、化け物が出るというお寺があった。 村の人達はおそろしいもんだから、誰(だれ)もそのお寺には近づかないようにしていた。
むかし、豊後の国、今の大分県臼杵市野津町大字野津市というところに、吉四六さんというとても面白い男がおった。 この吉四六さんの村の山ん中に、気味の悪い大沼があったそうな。 「あそこには、遠い昔から沼の主の大蛇が棲んじょるっちゅうぞ」 「何でも、昔は幾たりとも人が呑まれたっちゅうき」
昔、日向の国、今の宮崎県西都市に正右衛門という狩人があったげな。正右衛門は猪撃ちの狩人でな、山に入ると猪の気配を感じるじゃろか、犬の放しどころに無駄がなかったちいうぞ。
むかし、馬を引いて荷物を運ぶ、ひとりの馬方(うまかた)がおった。ある日、馬方は山を越えた村へ出かけて行った。塩と魚をたあんと馬に背おわせて、コットリコットリ、峠(とうげ)までくると日が暮れてしまった。するとうしろから・・・
むかし、あるところに病気でふせっている娘がおったと。娘の病気は日に日に重くなって、いよいよ今日死ぬか、明日死ぬかという日のこと、真夜中になって一人の…
むかし、あるところに金持ちの子と貧乏人の子がおって、仲良くしておったと。あるとき、二人はそろって旅に出たそうな。いくがいくがいくと、見も知らぬ遠い村…
ずっとむかし。九州の天草の島々には、キリスト教を信じる沢山の人々がおった。ところが豊臣秀吉や徳川家康は、キリスト教は外国からきたよくない宗教だから信…
とんとん昔があったげな。あるところに九つ(ここのつ)になる女の子とお婆(ばあ)さんと二人おったげな。その女の子のお父さんやお母さんは亡(な)くなって…
昔、あるところにどうしようもない怠け者の男がおったそうな。ある年の暮れに、男がイロリの横で煎餅布団(せんべいぶとん)にくるまって寝ていたら、頭の近く…
むかし、あるところに婆サが住んでおった。ある晩、旅の坊ンさんが道に迷ってたずねてきた。婆サは一人住まいで寂(さび)しかったものだから、喜んで、「はい…
江戸時代の中ごろ、江戸の小石川、今の文京区に、病の妻を持つ田村という侍がいてたいそうお地蔵さまを信心しておった。侍は、毎日、毎日、妻の病が早くなおる…
むかし。下野(しもつけ)の国(くに)、今の栃木県のある村に、太郎兵ヱ(たろべえ)というお百姓がおった。ある時、太郎兵ヱは、なーんもしないのに、代官所…
むかし、あったとさ。上州(じょうしゅう)、今の群馬県の白根山(しらねさん)に、それはそれはおっそろしい鬼(おに)が住んでおった。その鬼は腹が空(す)…
むかし、むかし、あったとさ。あるところに吝(けち)な男がいてあった。いつも、「飯(まま)食わねで、仕事をうんとする嬶(かかあ)欲しい」というていた。
昔あったけど。あるどこさ、爺(じ)ぃと婆(ば)ぁいだけど。家のそばさ大きい松の木生(は)えていでな、まるで、高砂(たかさご)の爺さまど婆さまの住む家…
むかし、むかし、あったと。ある春先(はるさき)のうららかな日。縁側(えんがわ)で婆(ばあ)が爺(じい)の足の爪(つめ)を切ってやり、そばでは猫が大(…
とんと昔、あるところにオドとカカがおったと。初児(はつご)子のお産が始まって、カカがウンウン唸(うな)っているそばで、オドは気ぃもめて気ぃもめてなら…
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦ください。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
コミカルすぎる題名に釣られて読んだら予想外のオチだった。全滅ってそういう…( 20代 / 女性 )
黒竜さんはどういう見た目なのかなぁ? 気になる〜!! この前、学校で黒姫スノーパークスキー場に行ったけど、そんなことがあったんだね〜。 ( 10代 / 女性 )
こわいのウウウウ〜 ( 80代以上 / 女性 )
骨をかじる男、なんか、犬みたい
たぬきが、芸をして、貧乏が大金持ちに、なるということが感動した。( 30代 )
たぬきを叩き殺して食べてしまう。残酷だが、たぬきもにんげんも自然の一部だからこそなのだと感じた。( 30代 / 女性 )
すごくいい話でした!
僕の地域では川は越えてくるんじゃなくて山姥が飲み干してました。( 30代 / 男性 )
小学生の頃、両親は共働きで家におらず、親にもらったテレホンカードを使って、私はひとり公衆電話から毎日のように昔話を聞いていました。もう40数年も前のことです。このサイトに辿り着いて、懐かしく思い出しました。制作くださった方々に心から感謝申し上げます。( 40代 / 女性 )
類型で、三人の子の内、賢く情深い末子の活躍を描く話型の基本の話で楽しく聴けました。 こういう異形の婿でも猿形(狒々などの妖物の一種と思われ)の者は日本の民話だと大抵が川や滝など水辺で退治される、というのが興味深いです。猿猴は水怪だからなのでしようか。降りかかった災難や親の苦境を、末子が身代りになりその勇気と知恵で乗り切る一種の英雄譚とも重なっており、気持ち良い話です。 お国言葉の語りも耳にやさしく感じます。かわいそうなおさるさんを殺す話などではありません。末娘の知恵で妖怪を退治する手柄話なのです。
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