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和歌山県の昔話(全16話)

鴨取り権兵衛(かもとりごんべえ)

むかし、ある村に権兵衛さんという猟師がおったそうな。権兵衛さんは、冬になったら山に入って、鴨取ったり、兎取ったりして、夏になったら川へ行ってウナギ釣…

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大きな手(おおきなて)

むかし、紀州(きしゅう)、今の和歌山県の有田(ありた)と日高(ひだか)の郡境(ぐんざかい)にある鹿ケ瀬峠(ししがせとうげ)というところへ、惣七(そうしち)という猟師(りょうし)が猪(いのしし)を撃(う)ちに行ったそうな。 いつものように犬を使って猪を追い出そうとしたが、その日にかぎって一頭も出てこん。

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磯女(いそおんな)

むかし、和歌山県は里野というところに磯女(いそおんな)というものがおったそうな。磯女は、夜になると里野の岩山の上にあらわれ、この世の者とは思えない美しい娘姿で、髪の毛をすきながら歌をうたうのだと。

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またじろと和尚さん(またじろとおしょうさん)

昔、和歌山のお城下に珊瑚寺(さんごじ)というお寺があったんだと。そのお寺の本堂の床下(ゆかした)には ”またじろ” という狸が棲んでいたんだと。

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無言くらべ(むごんくらべ)

むかし、あるところにお爺さんとお婆さんがおった。あるとき、隣から餅を七つもらった。夜も更けて、天井にぶら下げたランプの下で、餅を盛った皿を真ん中に、お爺さんとお婆さんが向かい合って座っていた。

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一つ目狸(ひとつめだぬき)

むかし、むかし。和歌山県白浜町の富田川河口から大字袋を越えて行く途中の坂に、一匹の変わった狸がおったと。目ン玉が一つで、それを大きく見開いては人を驚かす狸であったと。

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文吾と狐(ぶんごときつね)

昔、ある村に文吾ゆうて、えらい、負けん気な男がおったそうじゃ。ある日、村の衆が文吾にこうゆうたと。「近頃(ちかごろ)、下の田んぼに悪戯(わるさ)しよる狐が出て、手がつけられん。何とかならんもんかいの」

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生まれかわった赤児(うまれかわったあかご)

むかし、ありましたそうや。今の和歌山県紀の川市に、昔は那賀郡田中村というた所がありましてのう、そこに、赤尾長者(あかおちょうじゃ)と呼ばれる長者がありましたそうや。子供がないのを悲しんでおったが、ようやく赤ちゃんが生まれた。

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こんにゃくの貰い風呂(こんにゃくのもらいぶろ)

むかし、山の中に古寺(ふるでら)があって、和尚さんがたった一人で住んでおった。ある夜、表の戸がトントンと叩かれるので、和尚さんが出てみると、一人の旅…

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国主淵と龍(くにしふちとりゅう)

これは和歌山県の貴志川町(きしがわちょう)を流れる貴志川にまつわる話。むかし、長い日照り(ひでり)が続いたことがあったそうな。畑や田んぼがひび割れて…

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一厘銭になった河童(いちりんせんになったかっぱ)

むかし、紀伊の国(きいのくに)、今の和歌山県の岩田(いわた)というところに大分限者(おおぶげんしゃ)がおったと。ある年の夏のこと。大分限者の使用人の…

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川姫(かわひめ)

昔、紀伊の国、今の和歌山県の※1北富田(きたとんだ)に、与平(よへい)という釣(つ)りの好きな男がおった。ある日のこと、与平はいつものように富田川(…

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カンザシをさした河童(かんざしをさしたかっぱ)

紀州(きしゅう)、今の和歌山県西牟婁郡中辺路町(にしむろぐんなかへじまち)に伝わる話をしようかの。ガイラボシというのを知っているかな。ガイラボシとい…

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彦左と河童(ひこざとかっぱ)

むかし、瀬戸(せと)に彦左という力のめっぽう強い男がおった。ある夏の日、古池(ふるいけ)という大きな溜池の下手(しもて)にあるたんぼで一日じゅう草取…

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兎と亀とフクロウ(うさぎとかめとふくろう)

むかし、むかしの大昔。ある山に兎と亀とフクロウが仲良う暮らしていたんやと。ある日のこと、兎が亀にこう言うんや。「亀やんよう、昔、昔のことに、わしのご…

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山におった鯨(やまにおったくじら)

この紀州(きしゅう)の国(くに)じゃのう、昔から十一月の七日は、山の神さんのお祭りじゃゆうて、猟師(りょうし)も樵(きこり)も決して山には入らんもん…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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驚き
若返りの水」の感想

欲張ったらだめ( 80代以上 / 女性 )

楽しい
耳だけ極楽」の感想

長い人生でいいこと何もしてないのおもろい( 80代以上 / 女性 )

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楽しい
闇夜の柿」の感想

うんちを舐めちゃって和尚さん残念ですね( 10歳未満 / 男性 )

怖い
トト、おるかぁ」の感想

女の人が可愛く見えてきた( 10代 / 女性 )

怖い
「民話の部屋」の感想

おきゃらが犠牲にならずともいずれ洪水は止んだだろうし、流行り病は来たし、またいずれなくなったんだと思う。知識がないのは怖いと思った。

楽しい
塩吹き臼」の感想

私は小学校2~3年ぐらいの時、この話を本で読んで (ほしいものが出るうすが実在したらなぁ)と思いました。  その時私が読んだ本は、「兄と弟」という設定でした。 話の内容  あるところに、兄弟がいました。  兄はケチで、欲張りで、怠け者でした。 これに対して弟は、正直で、働き者でした。  臼を手に入れたのは弟で、夜中にこっそり臼を盗んだのは兄( 40代 / 女性 )

楽しい
「民話の部屋」の感想

いろんなお話があって楽しいです( 10代 / 女性 )

怖い
牛と蛙」の感想

膨らみすぎると破裂すること、牛のように大きくはなれないことを子蛙が知らなかったとしても結末が怖い。お腹いっぱいで破裂しそうと言った私に、おじいちゃんが教えてくれたのが「牛と蛙」。怖いって。( 10代 / 女性 )