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九州の南、奄美群島(あまみぐんとう)のひとつ、徳之島(とくのしま)の母間(ぼま)あたりの集落には、昔は夜になると、“イッシャ”という小(こ)んまい妖怪者(ようかいもん)が、犬田布岳(いぬたぶだけ)から下りて来たそうな。
むかし、むかし、九州のずっと南にある喜界(きかい)ガ島(じま)というところに、二人の王さまがおったそうな。 アラキ王とシドケ王といって、ふたりとも、大層(たいそう)力持ちの王さまだったと。
盆の十五日に送られたご先祖(せんぞ)さまは、道々自分の子孫(しそん)たちの接待降りやごちそうの話をしたり、また、土産物(みやげもの)など出して見せあったりするのだそうな。
昔、ある山間(やまあい)に一軒(けん)の家があって、男と女房(にょうぼう)とは暮(く)らしていたと。 家の前の道、ときどき、猟師(りょうし)たちが猪(いのしし)だの熊(くま)だの獲物(えもの)を担(かつ)いで通ったと。
むかし、琉球(りゅうきゅう)の那覇(なは)に、母と男の子とが二人で暮(く)らしてあったと。 男の子が七歳(さい)になったとき、母は死の病(やまい)にかかったそうな。
むかしは染物(そめもの)をする店を普通(ふつう)は紺屋(こうや)と呼んだがの、このあたりでは紺屋(くや)と呼んどった。紺屋どんは遠い四国の徳(とく)島からくる藍玉(あいだま)で染物をするのですがの、そのやり方は、藍甕(がめ)に木綿(もめん)のかせ糸を漬(つ)けては引きあげ、キューとしぼってはバタバタとほぐしてやる。
むかし、むかし、大昔。弥勒と釈迦のホトケが、『世の中』を奪う争いを起こして、どちらも譲らなかったそうな。争いは長いこと続いたと。
“隠れ里”と聞いて、あなたは何を思い浮べますか?戦で敗けた落武者がひっそりと隠れ住む集落でしょうか。しかし、昔話での“隠れ里”はそれとは趣がちょっと違います。
昔、あるところに夫婦者がおいやって、二人の間に男の子が出きんしゃった。その子は七ツ八ツになって使い事をよくするようになったが、親の言うことにそむいたことの無い子で、それが世間にも評判になった。
昔、あるところに、それはそれは豪胆(ごうたん)な百合若大臣(ゆりわかだいじん)という武将(ぶしょう)があったと。百合若大臣は、ひとたび眠れば七日間も眠り続け、起きれば七日間も起き続けるという人であったと。
むかしむかし、あるところにおっ母さんと息子とが居てあったと。息子は山で薪(たきぎ)を伐(き)っては町方へ売りに行き、親子二人その日その日を暮していたと。
むかし、あるところに博奕(ばくち)の好きな男がおったと。今日も負ける、明日も負けるで、すっからかんになってしもたと。
昔、大島のある村に、お茶というものが来た、というて、村中の老人、青年、女、子供、みんな浜に出て、味見をすることになったと。大きな釜(かま)を浜に据(…
昔は丹波(たんば)の一時餅(いっときもち)というのを食べると、すぐ馬になる、という諺(ことわざ)があった。それにはこんな由来があるのだそうな。昔、あ…
むかし、むかし。きつつきと雀は姉妹(しまい)だったそうな。あるとき、きつつきと雀は着物を織ろうとかせ糸を染めていたと。そしたらそこへ使いが来て、「親…
むかし、ある村に両親にさきだたれた娘が一人で暮らしておった。あるとき、娘は山に椎(しい)の実を拾いに行った。その頃は鬼がいて、鬼ガ島から赤鬼がカゴを…
昔、竜宮の神さまのひとり娘、乙姫(おとひめ)が病気になったので、法者(ほうじゃ)に占ってもらったと。法者はムニャラ、ムニャラ占いをやって、「この病気…
網(あみ)の目や篩(ふるい)や笊(ざる)や籾(もみ)とおしのように、目のたくさんあるものをとおしては、ものを見てはいけないといわれています。幸(さち…
かっぱはいたずら好きで、よく夜になると馬小屋にしのびこみ、馬がへとへとになるまで乗りこなすそうな。馬が疲れてくると、その馬の尻尾(しっぽ)をしばって…
むかし、あるところにひとりの男がおったと。男が荒地(あれち)を畑にしようと掘り起こしていたら、鍬(くわ)が思いっきり石を叩(たた)いた。「しもうた」…
むかし、あるところに病気でふせっている娘がおったと。娘の病気は日に日に重くなって、いよいよ今日死ぬか、明日死ぬかという日のこと、真夜中になって一人の…
むかし、あるところに金持ちの子と貧乏人の子がおって、仲良くしておったと。あるとき、二人はそろって旅に出たそうな。いくがいくがいくと、見も知らぬ遠い村…
むかし、ある船が都で荷を積んで船出したそうな。ところが、途中で風向きが変わって、船は、どんどん流されてしまったと。いく日も、いく日もかかって、やっと…
むかし、竜宮浄土の乙姫さまが病気になられて、いっこうに治らないんだと。神様に見てもらったら、「猿の生き肝を食えばよくなる」と言われた。「ほうせば、だ…
むかし、あるところに貧乏(びんぼう)な婿(むこ)どんがおって、いとしげな嫁ごと暮らしておったそうな。そのころはまだ鬼(おに)がおっての、ときどき里に…
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語り:井上 瑤/平辻 朝子
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中学校の七不思議はしらなかった。
ななつめのはなしはなにだろう( 10歳未満 / 男性 )
蜘蛛女は怖かったけど、面白かったです。( 20代 / 女性 )
大好きだった井上瑤さんを検索して たどり着きました。 アニメでよく聞いていた瑤さんの声をまた聞けて嬉しかったです。 だいぶ前に収録したものですが、今この様なネットで聞けるのは不思議な気持ちでありがたいです。 沢山の作品がある様なので これから少しづつ聞いて瑤さんを思い出します。( 40代 / 女性 )
友達は雪ちゃんが雪から授かった子だって知ってたのになんで火の上を飛ばせようとしたんだよ。( 10歳未満 / 女性 )
猿のしっぽが取れるのが痛そう。( 10歳未満 / 男性 )
酷い話。地主もせがれも途中でやめさせたら良かったのに。たみがあまりに可哀想。 「せがれと旦那もなんとか言ってやれ。極秘で結婚すれば良かったのに」(10歳未満 女性)( 30代 / 女性 )
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