3月3日に蓬団子を食べる風習ってありましたっけ?この地方ならでは?( 40代 / 女性 )
― 鹿児島県 ―
語り 井上 瑤
再話 田畑 英勝
整理・加筆 六渡 邦昭
昔は丹波(たんば)の一時餅(いっときもち)というのを食べると、すぐ馬になる、という諺(ことわざ)があった。
それにはこんな由来があるのだそうな。
昔、ある家にばくりょうが馬買いにやってきた。急の来客だったが、その家(や)の人が一時の間に餅をつくって食べさせたそうな。
すると、その餅とお茶とを食べたり飲んだりしているうちに、そのばくりょうが、なんと馬になってしまったそうな。
馬になって馬小屋の中に入ってしまったと。
そのばくりょうの帰りがあまりに遅いので、友達が捜しに来てみたら、この家の馬小屋にいる馬がばくりょうの変化(へんげ)した姿だと判った。
「これは不思議なことだ。
なんとか元に戻す方法はないものか。」
と思い、易者(えきしゃ)のところへ行って占ってもらった。
〽 丹波の国の一時餅よ
と言うて、鐘(かね)を叩いたところが、その返事は、神様が、
〽 それを食べると、じきに馬になるぞ
と言ったそうな。
〽 それが養生(ようじょう)はないか
と、その友達が聞いたところ、
〽 それが養生は、三月三日のふつぃだぐじゃ
と言うた。「ふつぃだぐ」とは蓬団子(よもぎだんご)のことだ。
それで三月三日にふつぃだぐを作って食べさせたところが、たちまち元どおりの人間になったと。
それで三月三日には必ずふつぃだぐを食べるのだそうな。
そしこんむかし。
3月3日に蓬団子を食べる風習ってありましたっけ?この地方ならでは?( 40代 / 女性 )
とんと昔あったげな。 じいさんとばあさんがおったげな。 ある日のこと、じいさんが言うことにゃ、 「ばば、今日は天気もいいで、ちょっくら山奥までマキを取りに行くから、にぎりめしを焼いて焼きめしこしゃえてくれ」 そしたら、ばあさんは焼きめしをひとつ作ってくれたと。
むがし、むがし。 あるどこに童(わらし)いで、暮(く)れ方に鰯(いわし)焼いでいだど。爺(じ)と婆(ば)もまだ山から帰って来ねぐて、山の方(ほ)さ向かって、 「鰯コ焼げだぞぉ。早よ来(こ)ぉ」 と叫(さか)んだ。
「丹波の一時餅」のみんなの声
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