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宮崎県の昔話(全14話)

鳥の知恵(とりのちえ)

鳥の知恵(とりのちえ)

むかし、むかし、鳥の仲間の一番の頭(かしら)に、孔雀(くじゃく)という鳥がいたと。 その孔雀が、あるときワナにひっかかって、身動き出来なくなったそうな。 仲間の鳥たちは大騒動だと。

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ながし、みじかし

むかし、あるところに母と三人の娘(むすめ)とが住んでおったと。 あるとき、隣(となり)からボタ餅(もち)をもろうた。 ちょうどお昼どきだったので娘たちは早く食べたくてならない。めいめい皿を持ってチャブ台に集まった。

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こればあさん 笠賃よ(こればあさん かさちんよ)

むかし、あるところにひとりの正直な婆さんがあったと。ある雨降りの日、婆さんが町へ用足しに出掛けたら、途中の道端で、地蔵さまが濡れそぼっておられるきに

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猪狩り正右衛門(ししがりしょうえもん)

昔、日向の国、今の宮崎県西都市に正右衛門という狩人があったげな。正右衛門は猪撃ちの狩人でな、山に入ると猪の気配を感じるじゃろか、犬の放しどころに無駄がなかったちいうぞ。

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バカ聟に梅と鶯(ばかむこにうめとうぐいす)

むかし、あるとこにバカ聟どんがあった。 ある日、嫁さんの実家から、 「こんど、ふすまが貼れたから見に来るように」 という報せが届いた。 それで、嫁さんがこっそり、ふすまの絵を見に行ったと。ふすまには梅と鶯の絵が画いてあった。

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とくぞすの使い(とくぞすのつかい)

むかし、むかし、日向の国、今の宮崎県日南市飫肥の報恩寺というお寺に、“とくぞす”という知恵者の小僧どんがおったっと。 ある日のこと、寺の和尚さんから、 「よい、とくぞす、お前すまんが、清武の庄屋どんかたまで使いに行ってくれ」 と、頼まれた。

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狐の嫁入り(きつねのよめいり)

むかし、ある村にひとりの男があったと。山道を歩いていたら、日が照っているのに雨がパラパラ落ちてきた。天を仰いで、「ほ、こりゃ狐の嫁入り日じゃ」いうとったら、いつの間にやら、少し先を娘が歩いちょる。

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竜宮のお礼(りゅうぐうのおれい)

昔、あるところに親子三人がひっそり暮らしておったと。おとっつぁんは病気で長わずらいの末とうとう死んでしまったと。おっかさんと息子が後にのこり、花をつんで売ったりたきぎを切って売ってはその日その日をおくるようになったと。

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半ぴどんと外記どん(はんぴどんとげきどん)

昔、日向(ひゅうが)の国、今の宮崎県(みやざきけん)の跡江(あとえ)に半ぴどんというとんちものが居(お)ったと。ある日のこと、跡江の半ぴどんが「高岡…

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母狐(ははぎつね)

昔、あるところに御殿医(ごてんい)がおったげな。御殿医ち言うんは、お城のお殿さんや奥方(おくがた)、ご家老(かろう)とかが病気になった時にかかる、身…

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米問屋の御礼(こめどんやのおんれい)

むかし、むかし。ある海辺に爺さんと婆さんと、息子と嫁とがひとつ家(いえ)で暮らしておったと。爺さんと息子は沖に出て魚を獲(と)り、婆さんと嫁は機(は…

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天狗さまの鼻はなぜ赤い(てんぐさまのはなはなぜあかい)

むかし、むかし。あるところに大きな松の木があって、その木に天狗(てんぐ)さまがいたと。ある日のこと、村のひとりの子供が松の木の下で、「天狗さまござる…

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米良の上漆(めらのじょううるし)

むかし、日向(ひゅうが)の国(くに)、今の宮崎県の米良(めら)の山里に、二人の兄弟がおったそうな。二人は米良の山奥に分(わ)け入(い)って、漆(うる…

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河童岩(かっぱいわ)

むかし、ある川の中に一ぴきの河童が棲んでいたと。ある時、子供達が大勢集まって、川の中に白い小石を投げ込んでその小石を取りあいっこしては遊んでいた。す…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

みんなの声

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海おんな」の感想

相手が怪物だか化け物だとしても息なりヤスで突き刺すってどうなの?

驚き
でんぽう狐」の感想

飛脚の仕事をしていただけなのに、狐ということだけで殺されちゃってかわいそう。昔、遠距離を1日走って届けてくれる飛脚の脚力は貴重でしょう。( 40代 / 女性 )

楽しい

伊勢に住んでいたことがあるので、懐かしい方言、古市、宮川等の地名が出てきて嬉しかったです。ぼた餅ときなこ餅の競争という発想が面白かったです。でも、最後のおちがわかりにくかった。伊勢ならぼた餅よりも赤福では(笑)( 40代 / 女性 )

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感動
しばられ地蔵」の感想

三方よし。地蔵さまを引き回し犯人をおびき寄せ、集まった人たちに木綿の反物を1反ずつ提出させ、そこから犯人を炙り出すとは、さすが大岡越前の守。でも犯人も警戒して盗んだ反物以外を提出すればよかったのにね。( 40代 / 女性 )

感動
カマ池の由来」の感想

笛の音を聴かせてくれたお礼で、若者一人の命を救おうと真実を告げてくれた池の主(蛇)。自分一人助かるわけにはいかないと村人にも知らせた若者。結局、主も蛇から龍に昇格できずに命を落とし、主(蛇)の忠告を無視し、村人に漏らした若者も予告どおり命を落とすことになった。そのおかげで多くの村人が助かったのだろうが、切ない。夜に口笛を吹くと霊的なものを呼び寄せるからよくないとはよく言われるけどね。( 40代 / 女性 )

驚き
一咲き千人」の感想

布団に寝かしているお姫様を素裸にしてから花の匂いをかがせたのくだりがわからなかった。素裸にする意味あったか?( 40代 / 女性 )

悲しい
瓜子ノ姫子」の感想

親の言うことを聞かないと悪いことが起こるということですね。( 30代 / 男性 )

楽しい
縁起担ぎ」の感想

ものは捉えようですな。( 40代 / 女性 )

感動
大師講団子」の感想

婆さのおもてなし。切ない。( 40代 / 女性 )

楽しい
田螺童」の感想

なぜ、妹を狙ったのだろう?やっぱり長女は腰が引けたのか?田螺の様子を思い浮かべるとかわいらしくてホッコリさせられました。( 50代 / 女性 )