そりゃ女子供にゃ聞かせられんわの。女は顔真っ赤になるし子供は……訳分からんかも…な
むかし、むかしの大むかしのことでがんすがの。 今の広島県の芦品郡(あじなぐん)に亀が嶽(かめがだけ)という山がありまんがのう、知っちょりんさろうが。そうそう、あの山でがんよのう。あの亀が嶽の中ほどに火呑山池がありまんがの、その池に一匹の大蛇(だいじゃ)が住んでおりまぁたげな。
なんと昔あったげな。 あるところに景色のいい若い衆(わかいし)があって、晩方、道を通りよったらな、きれいげな娘さんが道端(みちばた)に出とって、 「ちょいとまあ、うちに泊まって」 言いますだってなあ。
昔、山奥(おく)に二匹(ひき)の夫婦狐(めおとぎつね)が棲(す)んでいたと。 ある日、夫狐が、 「毎日毎日、同じものばかり食べているのは面白うないなぁ。一度でいいから、人間が食べていた小豆飯(あずきめし)を食うてみたいものだな」 というたら、女房(にょうぼう)狐も…
むかし、広島の江波(えば)におさん狐(ぎつね)いうて、どえらい狐がおったげな。 ある日のう、江波に住んどった人が町へ買物に行って帰りよったら、その人のうしろで、 「もし、もし、ちょっと待っつかあさいや」 と言うて、子供(こども)を抱(だ)いた女の人が呼(よ)びとめるんですげな。
むかし、むかし。おっ母(か)さんと、太郎(たろう)と次郎(じろう)と三郎(さぶろう)の三人の子どもがくらしておった。あるとき…
むかし、むかしあったげな。 ある旅の商人(あきんど)が大けな荷物を肩(かた)にかついで、丸太の一本橋の上を渡(わた)ろうと思いよったら、向こうからもひとりのお侍(さむらい)が渡りょったげな。
むかし、むかし。 ふたりの男が連れだって、茶臼(ちゃうす)山へ登ったそうな。 古い合戦(かっせん)のありさまを話し合いながら、あのあたり、このあたりと眺(なが)めていたが、せっかくここまで来たのだから、大茶臼(おおちゃうす)へも登ろうということになったと。
むかし、むかし、あるところに歌の三郎と笛の三郎という若者が隣合って住んでいた。歌の三郎は歌が上手で、笛の三郎は横笛が上手だった。二人は、もっと広い世界で芸を試してみたくなった。歌試し、笛試しの旅へ連れだって出かけたと。
むかし、むかし。あるところにおっ母さんと、太郎と次郎と三郎の三人の子供が暮らしておったと。あるとき、おっ母さんが山へ薪を拾いに行くと、山姥が出て来て、おっ母さんをベロッと食うてしもうた。
むかし、むかしあったんだって。ある山の中に一匹の狼(おおかみ)がいたんだって。ちょうど今日みたいな寒い夜にね、狼は腹を空(す)かして、
むかし、馬を引いて荷物を運ぶ、ひとりの馬方(うまかた)がおった。ある日、馬方は山を越えた村へ出かけて行った。塩と魚をたあんと馬に背おわせて、コットリコットリ、峠(とうげ)までくると日が暮れてしまった。するとうしろから・・・
むかしむかし、安芸の国(あきのくに)は呉(くれ)の浦(うら)、今の広島県(ひろしまけん)呉市(くれし)の呉の港のあるあたりは、三方山(さんぽうやま)…
むかしむかし、ある山里にひとりの猟師(りょうし)が住んでおったと。村一番の腕っききで、獲物をねらったが最後、熊であれ、猪(いのしし)であれ、たった一…
昔、あるところに乞食(ホイト)があったと。ホイトは京都の清水(きよみず)さんに鴻池(こうのいけ)の聟(むこ)にして下さいと願をかけた。縁の下に這入(…
むかし、むかし。あるよく晴れた日のこと。たんぼのあぜに田螺(たにし)がのこのことはいあがり、気持ちよさそうに日向(ひなた)ぼっこをしていたと。すると…
むかし、むかし、あるところに大層(たいそう)心の優しいひとりの若者がおったと。ある日のこと、若者が海辺をあるいていたら、砂の上に大波にでも押し上げら…
昔、あるところにお爺さんとお婆さんがおったそうな。あるとき、お爺さんが山へ木ィ挽(ひ)きに行ったと。朝まから木をゴリゴリ、ゴリゴリ挽きおったら、のど…
むかし、あるところに竹伐り爺がおったとある日、爺が竹藪へ行って、カッツン、カッツン竹を伐(き)っていたら、そこを殿様の行列が、下に―、下に―、とお通…
なんの昔があったげな。あるところに長者の家があったげな。父親が死んでから、母親と二人の兄弟が暮らしとったが、兄は欲張りで、自分以外の者が御飯を食べる…
なんと昔があったげな。昔にの、狸と狐が山を歩きよったら鶯の巣があったんで、「ええっ!こがあなもの壊(こわ)してやれ」ちゅうて、足で蹴散らかしてしもう…
なんとむかしあったげな。あるところに、分限者と貧乏人とが隣りあって住んでおったげな。貧乏人は、分限者から毎朝鍋を借りて来て鍋の底にこびりついているコ…
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
そりゃ女子供にゃ聞かせられんわの。女は顔真っ赤になるし子供は……訳分からんかも…な
吉四六さんがやり込めるとスカッとする。最高!!
一休さんの頓知話の一つですな。小学館の絵本で見たぞ。
吉四六さんは頓知の帝王。絶対に怒らせてはいけません。倍にしてやり返されます。
狸可哀想に…御馳走用意したなら一緒に食えば良いやないの。狸が何したんよ…
どんな気持ち?に何故怒りがないのか!!目先の利益だけで自然を壊しおって!!
鼠の嫁入りと似た話やのう。犬はポチで猫はタマじゃ。
落語にあったぞ。犬の目を入れられた男が小便する時に片足が上がるとか何とか。
昔は沢山居たが最近は見なくなったな。蒲焼が滅茶苦茶高いから当然と言えば当然か。
家の軒下に住み着いた黒猫の可愛らしい事と言ったら無いね。家に上げようとしても上がらないが、餌を与えると美味そうに食べるのよ。猫は死期を悟ると人目に付かない淋しい場所で静かに死を迎える…と言うのは誤りで、本当は本来の力を取り戻す為に療養してるとか?…何で分かるんだよ。猫に聞いたのか?
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