民話の部屋 民話の部屋
  1. 民話の部屋
  2. 京都府

京都府の昔話(全7話)

縁起担ぎ(えんぎかつぎ)

むかし、あるところに大層縁起かつぎの長者がおったと。 ある年の正月、村の和尚さんが正月膳に招ばれて長者の家に行ったと。 たくさんのご馳走だ。和尚さんはおれも食べこれも食べして大いに満腹したと。

この昔話を聴く

狼と兎(おおかみとうさぎ)

むかし、あるところに狼(おおかみ)と兎(うさぎ)がおったと。ある日のこと、狼と兎が山道でバッタリ出会うた。狼は兎がびっくりしているのを見て、いいことを思いついた。

この昔話を聴く

化けくらべ(ばけくらべ)

むかし、むかし、おったと。近江八幡(おおみはちまん)さんにそれはみごとに化ける狐(きつね)が。そうして近くの寺には、これもみごとに化ける狸(たぬき)が。

この昔話を聴く

橋立小女郎(はしだてこじょろう)

むかし、丹後の国、今の京都府宮津の天橋立に「橋立小女郎」と呼ばれる白狐がおったと。この白狐はいつもきれいな女に化けて人間をだましていたので、こんな名前がついたのだと。

この昔話を聴く

雀経文(すずめきょうもん)

昔あるお寺に、おおまかな和尚さんと小坊主が住んでおったと。あるとき、檀家(だんか)から、「和尚さん、法事をしたいので、お経をあげに来ておくれ」言うて、頼みに来たと。

この昔話を聴く

金樽鰮(きんたるいわし)

丹後(たんご)の国(くに)は宮津地方(みやづちほう)、今の京都府の日本海に面した宮津湾(みやづわん)に「天(あま)の橋立(はしだて)」というのがあり…

この昔話を聴く

左甚五郎の竜の彫り物(ひだりじんごろうのりゅうのほりもの)

今からざっと三百五十年ほどむかし。丹後(たんご)の国(くに)、今の京都府の日本海に面したあたりにある宮津(みやづ)地方では、田植が終ったにもかかわら…

この昔話を聴く

※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

みんなの声

〜あなたの感想をお寄せください〜

驚き

コミカルすぎる題名に釣られて読んだら予想外のオチだった。全滅ってそういう…( 20代 / 女性 )

驚き
黒姫物語」の感想

黒竜さんはどういう見た目なのかなぁ? 気になる〜!! この前、学校で黒姫スノーパークスキー場に行ったけど、そんなことがあったんだね〜。 ( 10代 / 女性 )

怖い
文福茶釜」の感想

こわいのウウウウ〜 ( 80代以上 / 女性 )

もっと表示する
楽しい
骨をかじる男」の感想

骨をかじる男、なんか、犬みたい

感動
文福茶釜」の感想

たぬきが、芸をして、貧乏が大金持ちに、なるということが感動した。( 30代 )

驚き
めっこ狸」の感想

たぬきを叩き殺して食べてしまう。残酷だが、たぬきもにんげんも自然の一部だからこそなのだと感じた。( 30代 / 女性 )

悲しい
「民話の部屋」の感想

すごくいい話でした!

驚き
三枚のお札」の感想

僕の地域では川は越えてくるんじゃなくて山姥が飲み干してました。( 30代 / 男性 )

感動
「民話の部屋」の感想

小学生の頃、両親は共働きで家におらず、親にもらったテレホンカードを使って、私はひとり公衆電話から毎日のように昔話を聞いていました。もう40数年も前のことです。このサイトに辿り着いて、懐かしく思い出しました。制作くださった方々に心から感謝申し上げます。( 40代 / 女性 )

楽しい
猿婿入」の感想

類型で、三人の子の内、賢く情深い末子の活躍を描く話型の基本の話で楽しく聴けました。 こういう異形の婿でも猿形(狒々などの妖物の一種と思われ)の者は日本の民話だと大抵が川や滝など水辺で退治される、というのが興味深いです。猿猴は水怪だからなのでしようか。降りかかった災難や親の苦境を、末子が身代りになりその勇気と知恵で乗り切る一種の英雄譚とも重なっており、気持ち良い話です。 お国言葉の語りも耳にやさしく感じます。かわいそうなおさるさんを殺す話などではありません。末娘の知恵で妖怪を退治する手柄話なのです。