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「猿婿入」のみんなの声

楽しい

類型で、三人の子の内、賢く情深い末子の活躍を描く話型の基本の話で楽しく聴けました。 こういう異形の婿でも猿形(狒々などの妖物の一種と思われ)の者は日本の民話だと大抵が川や滝など水辺で退治される、というのが興味深いです。猿猴は水怪だからなのでしようか。降りかかった災難や親の苦境を、末子が身代りになりその勇気と知恵で乗り切る一種の英雄譚とも重なっており、気持ち良い話です。 お国言葉の語りも耳にやさしく感じます。かわいそうなおさるさんを殺す話などではありません。末娘の知恵で妖怪を退治する手柄話なのです。

感動

「雪が降り、氷が張り、氷が解けて、春になった」 この、季節の移り変わりの表現はいいですね。

怖い

猿の描き方で末娘の印象が大きく変わりますね。 原文ママだと、猿の娘(嫁)への想いと末娘の猿への想い(殺意)に隔たりがあり、長い間一緒に暮らしていたのに想いが通じず、畜生は畜生として殺す末娘の冷酷さが際立ちますので恐ろしく感じました。 末娘の境遇には同情すべき点はあると思いますが、嫌なものは嫌と猿と父親とともに妥協点を見出さず、謀殺するのはあんまりだと思います。 ( 50代 / 男性 )

悲しい

なぜ、3番目の娘は猿を計画的に殺害しているのに、幸せになるのでしょうか。猿がかわいそうでなりません。死ぬ時も娘のことを心配しながら、娘のことを想いながら死んでいったのに、娘には何の報いもないし、反省もない。こんな話が全国にたくさんある理由が分からない。嫌なら結婚を断るべきだし、親孝行みたいだけれど、計画的に殺していて二人の姉たちよりひどい娘です。この話をするときは、娘のひどさを伝えたいと思います。( 50代 / 男性 )

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猿婿入(さるむこいり)

猿婿入(さるむこいり) 【山形県

さる昔、あったけド。あるところさ、三人の娘持った長者爺様あったけド。あるとき、千刈(せんかり)り田(だ)さ水コ見に行って見っと、カラカラに干上(ひあ…

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