ネズミの嫁入りと似てるけどやっぱり最後はモグラになったね
― 滋賀県 ―
語り 井上 瑤
再話 六渡 邦昭
あったそうな。
あるところに、モグラが一匹いたんだと。
そいで、それが子供産んだら、とってもいい子が産まれたんだって。
「こんないい子を、モグラんとこなんかに嫁にやっちゃあもったいない。日本一いいところへ嫁にやりたい」
「そいじゃあ、お天とう様が一番偉いから、お天とう様に嫁にもらってもらいましょう」
そいで、お天とう様のところへ行って頼んだって。
「お天とう様、お天とう様。おれんとこでほんに器量(きりょう)もいい、利口な、いい子が生まれたので、嫁にもらってくらっしゃい」
そしたら、お天とう様が、
「モグラどん、そう言ったって、雲が来ればおらを隠しちまって、おら照らせなくなっちまう。雲の方がおいらより偉いから、雲にもらってもらい」
って言ったって。
それで雲に、
「雲どん、雲どん、ほんにいい子が生まれたから、嫁にもらってくらっしゃい」
って言ったって。
そしたら雲が、
「風が吹けば、おいらなん吹っ飛んじまうだから、おいらより風の方が偉いから、風にもらってもらい」
それで風んとこいって
「風どん、風どん、おいらの子嫁にもらってくらっしゃい」
「う―ん、モグラどん、おいらがいくら吹いたって土手はびくともせん。土手どんの方が偉いから、土手どんにもらってもらい」
こんどは、土手どん所へ行って、
「土手どん、土手どん、おらの子いい子が出来たから嫁にもらってくらっしゃい。日本一偉い人んとこに嫁にもらわれたい」
って言ったって。
そしたら土手は、
「そんなこと言ったって、モグラが居たんじゃみんな崩されちゃう。おらよりもモグラが偉い」
て言ったって。
そうか、日本一はモグラだったかって、そいで仲間のモグラんところへ嫁にやったそうな。
そうらいごんぼ
豆の花よごし。
ネズミの嫁入りと似てるけどやっぱり最後はモグラになったね
モグラの嫁入り、面白い
ネズミの嫁入りというお話に似ているね( 10代 / 女性 )
子供の頃に、似たような話を聞いた事があったような気がするが・・・ 民話や昔話には ほのぼのとした示唆が込められていて大好きです。 ( 70代 / 男性 )
はじめて聞かせてもらいました。もぐらの嫁入り、地元の話ですが、知らなかったです。なるほど‥と感動しました。お話しの世界に入れる、ステキな時間をありがとうございました( 40代 / 女性 )
もぐらが1番えらいんだ❗( 10歳未満 )
昔、駿河(するが)の国、今の静岡県の安倍というところに、亭主(ていしゅ)に死なれた母親と二才の赤ん坊がおったそうな。母親は、毎日赤ん坊をおぶってはよそのお茶摘みを手伝って、やっと暮らしておったと。
むかし、あるところに山のネズミがあった。山のネズミの食べる物はどんぐり、栃(とち)の実、アワにヒエだったと。山に雪が降って、食べ物をさがすのが大変だ…
むがし、父(てで)と母(あば)と子供(こども)の三人居(い)てあったわけだ。 貧乏(びんぼう)で貧乏で、正月来たて食う物なも無(な)ぁふでナ、銭(じぇん)コはだけて、 「今夜年取りだんて、米コ買って来て、飯(まま)炊(た)いて食うど」 どで、その子さ、米買わせに行かせた訳(わけ)だ。
「モグラの嫁入り」のみんなの声
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