穴に落ちた子ウサギが全てのウサギの先祖ということ?( 40代 / 女性 )
― 群馬県 ―
語り 井上 瑤
再話 六渡 邦昭
むかし、むかしの大昔。
ある山に親兎(おやうさぎ)と子兎(こうさぎ)が住んであったと。
ある日、親兎が食べ物を見つけに行った。
行くとき、子兎に、
「寂しいだろうが、まだ道がよく分からないのだから、家(うち)から出てはいけませんよ」
と言いおいて出て行った。
そのうちに、つまらなくなった子兎は、家(いえ)の外へ出て行った。
歩いているうちに、きれいな花がいっぱい咲いている原っぱに出たと。
いっぱいのきれいな花に、いっぱいのきれいな蝶々(ちょうちょう)がたわむれていて、子兎はすっかりうれしくなった。
花の中で蝶々を追っかけていたら、蜜蜂(みつばち)がやってきて、ブンブンブンと子兎を誘ったと。
子兎が蜜蜂を追いかけて、ピョンと跳びついたら、鼻の頭をチクンと刺された。
あまりの痛さに腰くだけになった。
ヨロヨロしたら、そこがちょうど穴の辺(へ)りで、石がくずれて、子兎も一緒に穴の中へ転がり落ちたと。
長い尾っぽの上に、さらに石が落ちてきてはずれなくなったと。
あたりは、だんだん暗くなってくるし、蝶々も居なくなるし、さみしくなって、泣いたと。
親兎が家に帰ってみると子兎がいない。
あわてて、あっち探し、こっち探しして、ようやく子兎の泣き声が聞こえたと。
泣き声をたどっていったら、穴に落ち込んでいた。
穴の辺りから両手をのばして、子兎の耳をつかんだと。耳を持って、ぐいぐい引き上げたら、耳はあんなに長くなった。
親兎がくるまでにあまりに泣いたので、眼(め)はあのように赤くなった。
力一杯子兎を引き上げたとき、尾に石が乗っていたので、尾はプツンと切れて、あのように短くなったそうな。
いちがポンとさけた
穴に落ちた子ウサギが全てのウサギの先祖ということ?( 40代 / 女性 )
六月は梅雨(つゆ)の季節だが、昔からあんまり長雨が降ると嫌(きら)われるていうな。 昔、昔、あるところに親父(おやじ)と兄と弟があった。 兄と弟が、夜空を眺(なが)めていると、お星さまがいっぱい出ている。兄は弟に、 「あのお星さまな、あいつ、雨降(ふ)ってくる天の穴だ」というたと。
「兎の眼と耳と尾」のみんなの声
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