昔、関西弁で、鶴はくちばしがあるので、お酒は飲めません年と、いい、亀は豆が、固くて?かめまんねん、せんねんとまんねんをかけた、笑い話がありましたが、しってるひとがおられたら、教えてください。( 70代 / 女性 )
― 埼玉県 ―
語り 井上 瑤
再話 六渡 邦昭
昔々の大昔。
あるところに鶴と亀とがあったと。鶴は大層(たいそう)べっぴんさんで、亀はドッシリとしていたと。
あるとき、鶴と亀とが出会ったら、鶴は亀をとても頼(たの)もしそうに思えたと。それで鶴が、
「亀さん、亀さん、私の聟(むこ)さんになってちょうだい」
と言ったら、亀が、
「おれぁ、嫌だな」
と言うたと。
「なしてぇ。足が長いからぁ」
「いいや、足が長いのはいいけれど」
「それじゃぁ、首が長いからぁ」
「いいや、首が長いのもいいけれど」
「そんじゃ嘴(くちばし)が長いからぁ」
「いいや、嘴が長いのもいいけれど」
「それじゃなして私の聟さんになるのが嫌なのぉ」
「足が長いのも、首が長いのも、嘴が長いのも、なにもかもべっぴんだと思う。思うけど……」
「けどなに」
「うん」
「なによ、はっきり言って」
「わかった。あのな、おれたち亀は万年生きるもんだ。あんたたち鶴は千年生きるもんだ。あんたが千年で死んだら、残り九千年もおれはヤモメ暮らしだ。これはつらいぞぉ。だから、いっくらあんたがべっぴんさんでも、あんたの聟どんには、ようなれん」
「そりゃぁ、まあ、そうだわね。そんなら、友達になってくれる」
「それなら、願ったり叶ったりだな」
と、話し合って、鶴と亀は友達になったと。
鶴と亀はどこへ行くにも一緒だと。あんまり仲が好(い)いもので、あやかりたい、あやかりたい言うて、あちこちの祝(いわ)い事に呼ばれるようになったと。
鶴は千年、亀は万年といって、今でもめでたい、あやかりたいと言うているが、大昔、鶴と亀にはこんなことがあったんだそうな。
おしまいチャンチャン。
昔、関西弁で、鶴はくちばしがあるので、お酒は飲めません年と、いい、亀は豆が、固くて?かめまんねん、せんねんとまんねんをかけた、笑い話がありましたが、しってるひとがおられたら、教えてください。( 70代 / 女性 )
「鶴と亀」のみんなの声
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